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マダガスカルAmbatondrazakaの宝石ラッシュに沸くBemainty地域産サファイア


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Ambatondrazaka近郊の宝石ラッシュで採掘されたとされている、約15ctのサファイア。2016年12月、バンコクのKV Gemsのオフィスにて。宝石提供:バンコク KV Gems。 写真:Vincent Pardieu/GIA

大型のカット宝石に適したサイズの上質なブルーサファイアが新規に発見されるのは、宝石業界ではいつでも歓迎されます。 マダガスカル島は、この十年半で宝石品質のコランダムにおいて世界的に重要な供給源として浮上してきています。 ところが、Bemaintyで最近発見された魅力的な大きい原石は、業界にとっては問題になっています。 わずか数ヶ月の間に、最近の他のどのマダガスカルの鉱床よりも上質なブルーやパパラチャタイプのサファイアを産出しているものの、そこは政府により採鉱が禁止されている指定保全地域の奥地に位置しているからです。

このレポートでは、採鉱現場の状況や、採用されている採鉱方法を説明するほか、鉱床や地元の宝石市場で見られる宝石について記録しています。 また、この発見に関する地域的・局地的地質背景と共に、マダガスカルにおける宝石コランダム採鉱の最近の歴史を要約します。

予備的研究として、GIAのバンコクのラボにおいて、信頼できる業者から2016年11月に入手した38個の代表的なBemaintyサファイアのサンプルを分析しました。 宝石学的特性やインクルージョンの場所、分光特徴、微量元素の化学組成などを調べました。 この研究と、採鉱地域における現地観測の結果は、マダガスカルAmbatondrazakaの宝石ラッシュに沸くBemainty地域産サファイアと題する新しい記事で発表されています。
 
この研究によると、この新しい産地の原石の地理的起源を判断するのは、宝石ラボにとって困難になると思われます。なぜなら、他のマダガスカルの鉱床やスリランカのものと同様に鉄の含有量が少ないギューダタイプの宝石から、ミャンマーやタンザニアのブルーサファイアのように鉄含有量が高いものまで、その素材の幅が広いからです。

Bemaintyでのサファイアの新しい発見は、Ambatondrazakaの東部、マダガスカル政府が保護地域に指定したAnkeniheny-Zahamena回廊(CAZ)の内側にあります。 CAZ内では採鉱は禁止されているため、採鉱する決意で訪れた何千もの人々の存在は、当局による保全活動に大きな課題を投げかけています。