タスマニア原生地域内でのサファイア探索


 

20世紀、オーストラリアのスズ鉱夫たちはスズとは大きく異なり、はるかにカラフルな上質のブルー、グリーン、イエローのサファイアなどの思いがけない鉱物の鉱床に出くわしました。

GIAの研究と教育プログラムで使用する標準試料を収集するため、GIAのフィールドジェモロジストたちは2012年と2013年にタスマニア北東部のWeldborough(ウェルドボロー)近くにある、サファイア鉱床を訪れました。 その後フィールド研究者たちは2015年の初めに、チームの新しいメンバーの実習訓練を行うためにタスマニア原生地域を再び訪れました。

GIAのフィールドジェモロジィのシニアマネージャーであるVincent Pardieuは次のように述べています。「 標準試料がどこから産出されたのかを判断する最良の方法は、自分自身で採鉱することです。 川からサファイアを効率良く採取する方法を知ることは、フィールドジェモロジストにとっては大切なスキルです。」

ウェットスーツを着て、昔ながらの手道具を使い、青々と茂る草木に囲まれた小川でフィールドジェモロジストたちは3日間休むことなく働きました。 収集された200以上のサファイアのサンプルはすべてが玄武岩に関連したタイプのもので、ブルーが多く、イエローとグリーンのサンプルも少量ありました。 サファイアに加え、砂利の中からブラックスピネル、ジルコン、トパーズなども発見されました。

「タスマニアのサファイアを掘り出すことは本当に大変でしたが、非常に魅力的でやりがいがありました。 二次鉱床のどこからサファイアを見つけるのかを学びましたし、現場からのサファイアをようやく自分の手にしたときには、喜びを感じました」GIAでフィールドジェモロジストとしての訓練を受ける Stanislas Detroyat は、こう語りました。

今回 Detroyat と Pardieuと共に旅に参加したメンバーは 、Didier Barriere Doleac(ビデオグラファー)、Chris Hood(タスマニアのMetal Urges(メタル・アージズ)のジェモロジスト 兼 宝石商)、そして3名の遠征ゲストEleonore Tatou、Marjorie Michel、Benjamin John でした。 また、タスマニア大学の研究教授である Khin Zaw 氏、そして Zaw 教授の指導のもとタスマニアのサファイアに関する論文を執筆したタスマニア西部のスズ鉱夫 Brendan M. McGee氏にもお話を聞く機会がありました。

背景

宝石やジュエリーに対する公共の信頼を確保するという使命に沿って、GIAでは、定期的に世界中の重要な宝石・ジュエリー拠点への研究調査旅行を行い、その研究結果を研究実践と教育プログラムに組み込み、また業界人や公共の人々にその結果を伝える取り組みを行っています。 GIAは、これらの訪問の際に交通や情報にご協力いただき深く感謝いたします。ただし、こうした内容はGIAの商業的推奨を示すものではありません。 タスマニア遠征で得られた研究結果は、今後のG&G最新号および、ウェブサイトのフィールドレポートとドキュメンタリービデオでご紹介する予定です。    

GIAコミュニケーションチームのマネージャーであるKristin Mahanは、Accredited Jewelry Professional(AJPアクレディテッドジュエリープロフェッショナル)です。