業界分析

記録的な価格と低利益:二分化したダイヤモンド価格


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GIAグレード59.60カラットのファンシービビッドピンクのダイヤモンドであるピンクスターは、2013年11月12日ジュネーブのサザビーズのオークションで8320万ドル(83.2億円)で売られた。 写真提供:サザビーズ 更新:メディア媒体の報告によると、落札者が取引を完了できなかったため、サザビーズはオークションから数カ月後にピンクスターの販売を中止しました。
二つの稀少なファンシーカラーダイヤモンドは、ジュネーブのオークションで記録的な値を付けました。 一方で、世界のダイヤモンド業界は依然として資金調達の減額で流動性の低下、下落した研磨済み価格に苦しんでいます。  
 
ますオークションでは: Christie’s(クリスティーズ)は、GIAがグレーディングした14.82カラットのファンシービビッドオレンジダイヤモンドを 3550万ドル(35.5億円)で売却しました。  カラットあたり240万ドル(24億円)はオークションにおける過去最高価格です。 翌日、サザビーズで59.6カラットのファンシービビッドピンクダイヤモンド、ピンクスターに8320万ドル(83.2億円)をバイヤーが払いましたが、これはオークションをも含む至上最高額でした。 このGIAのグレーディングを施したピンクダイヤモンドは、4600万ドル(46億円)という過去の記録を更新したのではなく、大幅に価格を塗り替えました。 (更新:メディア媒体の報告によると、落札者が取引を完了できなかったため、サザビーズはオークションから数カ月後にピンクスターの販売を中止しました。)

GIAグレード14.82カラットのファンシービビッドオレンジダイヤモンド「オレンジ」は、2013年11月11日、ジュネーブのサザビーズオークションで3550万ドル(およそ35.5億円)で売られた。 写真提供:Denis Hayoun Diode SA Geneva(デニス・アイユン・ディオードSAジュネーブ)
これらの競売はトップ ロットでした。 主に匿名のバイヤーたちは、他のロットでも58.29カラットのビルマ産サファイアを用いたCote D’Azure(コートダジュール) ブローチの460万ドル(46億円)やPatino(パティーノ)エメラルドとダイヤモンドのネックレスに約1,000万ドル(約100億円)など、最高額が支払われました。 ピンクスターはサザビーズのオークションで宝飾品販売の新たな合計金額1億9900万ドル(199億円)以上を更新し、クリスティーズでも1億2500万ドル(125億円)でした。 
 
そして、先週のオークションの美術品分野でも記録的な価格が出ました。 アイルランド生まれのイギリス人芸術家Francis Baconの作品は、最高入札額1億4200万ドル(142億円)となり、芸術作品の競売価格において過去最高額を記録しました。 過去2年間で、絵画5点がそれぞれ1億ドル以上の価格で取引され、あるセザンヌの作品は相対売買で2億5000万ドル(250億円)以上で販売されたとされています。 
 
こうした市場は未だ不透明な金融市場や低金利に懸念を示す欧米諸国の超富裕層によって牽引されると上級アナリストは話します。 彼らは稀少な宝石と芸術作品をより確実な投資と見ており、一方で世界の他の地域ではバイヤーはそうした資産を政治的不透明性に対するヘッジとして使用しています。 
 
その他のダイヤモンドニュース: 何百万ドルではなく数千(あるいは数百)ドルで販売されるダイヤモンドおよび宝石市場では、事情は全く異なります。
 
ボツワナで11月12日~15日に初開催されたデビアスのサイトは利益性と流動性の低さが際立ちました。 サイトは4億7000万ドル(470億円)規模と伝えられましたが、一部の企業は追加で割当てを受けているかもしれません。 あるレポートによると価格は若干下がり(一部の品物の約2%)、市場の需要に応えた商品が揃っています。 

それにもかかわらず一部のディーラーは再び、以前のサイトほどではなくとも、カットをし再販しても収益性が無い商品をテーブルに残しました。
 
デビアスのサイトと地域の製造業は活性化するためにボツワナ政府によって作られた競売子会社の Okavango Diamond Company(オカバンゴ ダイヤモンド社)が行うボツワナ産出原石の入札オークションが同時期に開催されました。 一部の原石カテゴリーで価格が競合するサイト商品よりも実質的に高くなった試験販売とは異なり、これらの結果は、デビアスが設定した販売価格と密接に連動しているとされています。 過去2ヶ月間、銀行の与信枠が急激に削減された為、入札販売での入札価格が下げ続けました。 
 
明るい話題では米国でのホリデー向け宝飾品の売上高が2012年の合計で約4〜5%増加すると予想されています。 ユニット単位では、ゴールドと(値下がり幅は少ないですが)ダイヤモンド価格が下落したため、この増加は1~2ポイント高いべきです。
 
小売業者のレポートによると、ダイヤモンドの需要が多様化しています。 高級店は高級品質路線を求めている一方で、中価格帯の店や量販店は品質を落として「軽いサイズ」の需要が高まっていることが報告されています。  
 
実際、ある高級品市場の研究が伝えるところによると、アメリカは中国を全体的な高級品支出の面で、2012年に比べて2013年は4%の増加を記録し、中国の2.5%増を上回っています。
 
米国の第二層の都市での着実な出店ペースがこの地域の成長に貢献したと、2013年の世界高級品市場の調査により伝えています。 この傾向及びラスベガスやロサンゼルスへの中国人観光客の数が増加したことが成長を後押ししています。 このレポートはイタリアの高級品メーカーの業界財団 Altagamma(アルタガンマ)の委託により調査が行われました。