英国王室の宝飾品:美しく歴史的な宝石


Placeholder Alt Text
国王の杖には530.2カラットのダイヤモンドCullinan I(カリナンI)がセットされており、ブローチとして着用することもできる。 写真:Alan Jobbins。
2013年7月、世界の目は英国に向けられ、新しいロイヤルベイビーの誕生を待ち望んでいました。 ケンブリッジ公爵夫妻の最初の子供(男の子)は、2013年7月22日に生まれ、王位継承第3位にあります。 彼は豊かな財産を継承し、おそらく王室における最もすばらしく歴史的な宝石のいくつかを着用するでしょう。 
 
以下の6点は、女王陛下エリザベスII世によって後継者および国のために保管されているロイヤルコレクション、またはエリザベス女王の個人資産の一部です。 これらの宝石は美しいだけでなく、豊かな歴史と確かな宝石としての魅力を持っています。
 
エリザベス女王の王冠 
女王の母であるエリザベス女王の王冠には、シーク帝国の最後のマハラジャであるデューリープ・シンのもとから1850年にビクトリア女王に贈られた、有名な105.6カラットのKoh-I-Noor(コ・イ・ヌール)ダイヤモンドがセットされています。 これは1877年にクラウンジュエルに加わりました。
 
「“光の山”とも呼ばれるコ・イ・ヌールは、伝説によるとその所有者が世界を支配したということです。 また、身に着けた人物は呪われるとも信じられていました」と、GIAのRichard T. Liddicoat 宝石図書館のディレクター、Dona Dirlamは述べています。 
 
大英帝国王冠 
大英帝国王冠には、「Black Prince’s Ruby(黒太子のルビー)」が付けられていますが、これは実際はレッドスピネルという別の宝石です。 
 
「古代、中央·東南アジアの鉱山では並外れて大きいスピネルの結晶が産出されていました。 これらの素晴らしい石は“Balas rubies(バラスルビー)”として知られるようになり、そのうちのいくつかは王や皇帝の秘蔵財産となり、戦利品として多くの手に渡りました。 その結果、世界で最も著名な「ルビー」のいくつかは実際にスピネルなのです」と、GIAの上級業界アナリストであるRussell Shorは述べています。 
 
クラウンの上部の十字架には、エドワード懺悔王(11世紀)のコロネット型リングから取った、St. Edward's Sapphire(聖エドワードのサファイア)として知られている石がセットされています。 前面には、アフリカのレッサースターと呼ばれる有名なダイヤモンドである317.4カラットのCullinan II(カリナンII)がセットされ、バックバンドには104カラットのStuart Sapphire(スチュアートサファイア、17世紀)が含まれています。  
 
国王の杖 
もともとは1661年にチャールズ2世の戴冠式のために作られた国王の杖は、Cullinan Diamond(カリナンダイヤモンド)の発見後の1910年にデザインを新しくして、Great Star of Africa(アフリカのグレートスター)として知られる530.2カラットのCullinan I(カリナンI)がセットされました。 
 
「カリナンダイヤモンドは、アフリカのグレートスター、アフリカのレッサースター、そして他に103個のクラリティがほぼフローレスのダイヤモンドにカットされる前は重量が驚異的にも3,106.75カラットありました」とShorは述べました。 「アフリカのグレートスターは現在、世界最大の無色のカットダイヤモンドであり、またすべてのカラーのダイヤモンドの中でも世界で2番目に大きいカットダイヤモンドです」。 
 
カリナンIは、国王の杖から取り外してブローチとして着用することができます。
 
エリザベス女王の「Halo(後光)」ティアラ 
ダイヤモンドとプラチナのティアラは人目を引く渦巻き模様のモチーフが特徴で、1930年代のより柔らかなヘアスタイルに合わせてカルティエによって広められた「Halo(ヘイロー=後光)」スタイルです。 プラチナは第二次世界大戦の勃発までこの時代に人気の金属でした。 このティアラは、エリザベス王女の18歳の誕生日に贈られ、とりわけ2011年のケンブリッジ公爵夫人の結婚式に貸し出されたことで注目されました。 
 
アデレード女王のフリンジネックレス 
アデレード女王のフリンジネックレスは、2002年以来、女王の所有となっています。 
 
「ロイヤルコレクションの多くがそうであるように、これも非常に汎用性の高いジュエリーであり、ネックレスとして、またドレスや王冠の縁飾りとして着用されています」と、GIAのトレンド専門家であるLarry Larsonは述べています。 ジョージ3世やシャーロット女王のさまざまなジュエリーや記章から取り外したダイヤモンドを使用し、ランデルが作成したこのジュエリーは、1831年以来、英国の女王が着用しています。  
 
戴冠式のネックレス 
ビクトリア女王は、その時代の継承法により、1857年に家族の宝飾品のかなりの部分を失いました。 これには、彼女の祖母(シャーロット女王)のダイヤモンドのネックレスとイヤリングが含まれていました。 
 
当時の王室御用達のジュエラーであったガラードは、女王のコレクションの中の剣やその他の「役に立たないもの」から石を外し、失った宝飾品の代わりを作るように命じられました。 そのネックレスの元の26個の石(そのうちの9個は8.25〜11.25カラット)は、ガーターのバッジと剣の柄から取られました。 
 
ビクトリア女王が愛用したこのネックレスは、アレクサンドラ女王、メアリー女王、エリザベス女王(女王の母)、そしてエリザベス2世の戴冠式でも着用されました。