エドワード朝時代の名残


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ダイヤモンド、銀、金、べっ甲が輝く、エドワード朝時代のティアラ。 提供:プライベートコレクション
ダイヤモンド。 パール。 プラチナ。 シンメトリー。 これらがエドワード朝時代のジュエリーを定義しました。また同時代のジュエリーは、現代のデザイナーの間でも今だに非常に高い人気を誇っています。

エドワード朝時代(1900〜1915年)にタイムスリップしてみましょう。 大英帝国時代、太陽は決して沈みませんでした。 英国は、権力と富に満ちていたのです。 流行を作り出す人物であった、エドワード7世が当時の王でした。 地主階級にとって、エドワード朝時代は繁栄と特権の時代だったのです。 おそらくその時代、最も豪華で最大のオーシャンライナーであったタイタニック号の船室が、第一、第二、第三クラスと分かれていた事実が、同時代の精神を最も反映していたのではないでしょうか。 また、エドワード朝時代、英国の芸術は明確な目的を果たしました。すなわち、階級システムを強めるために頻繁に使用されたのです。 例えば、建築はシンメトリーかつ秩序立っており、権力、安定性、地位を彷彿させました。
マンチェスターのVictoria Baths(ビクトリア浴場)
階級分けはあらゆる場所(浴場においてさえ)見られた。 マンチェスターのVictoria Baths(ビクトリア浴場)では、第一階級の男性、第二階級の男性、そして女性と、別々に入り口が設けられていた。
ジュエリーは、個人の社会的階級を表す方法として好まれました。 ジュエリーを買う余裕があるのは上流階級だけであったため、上品な作品を身に着けることにより、自らの富と地位を公に向けて顕示していました。
Robert Ackermann(ロバート・アッカーマン)、カールスバッドGIA、ジュエリー製造芸術講師
プラチナ、ダイヤモンド、パールは素材として人気がありました。 また、征服者の王冠を飾る花輪や、凱旋を祝福する月桂冠が一般的なテーマでした。 これらの王者らしい素材やモチーフは、大英帝国の力と、それを身につける者の重要性について物語っていました。 格式あるティアラ、ペンダント、ネックレス、チョーカーは、当時のスタイルであっただけではなく、象徴的な重みを持っていました。 例えば、女性が自分より上の階級の女性の前で、より(位置の)高いティアラを身に着けることは無礼とされました。 ダイヤモンドは、1880年代に南アフリカの鉱山の発見により、エドワード朝のジュエリーでは豊富に使用されました。 ダイヤモンドの豊富な供給が可能となり、英国貴族はすぐ、そのきらびやかな石と恋に落ちました。

カボション

ダイヤモンドと、キャッツアイ効果を発するカボションカットアレキサンドライトのペンダントから、パールが下がっている。
エドワード朝時代、パールも人気があり、頻繁にジュエリー作品の中で披露されました。 パールを、ダイヤモンドを敷き詰めた中やプラチナにセットすることは、エドワード朝時代の人にとって非常に人気のある組み合わせで、最高の洗練と優雅の現れと見なされました。 エドワード朝時代の習慣の多くは、遠い過去のものと思えるかもしれませんが、初回シーズンがエドワード朝英国に設定されたテレビドラマのDownton Abbey(ダウントン・アビー)の国際的な成功は、私たちが今だ、その時代に魅了されていることを物語っています。 また、今日の宝石店を見て回ると、エドワード様式のジュエリーが、現代のデザイナーに影響を与え続けていることがわかります。