アンモライトの有機質の起源と風水における人気を説明した記事について

Jo Ellen Cole
11月 26, 2013
この涙型の両面アンモライトは35.68カラットで、カナダのアルバータで採掘された。 写真:Robert Weldon, © GIA
有名な風水家Edward Kui Ming Liが弟子たちにその効能を称賛し始めて以来、この十年間にアンモライトの人気が高まってきました。 アンモライトは、全身の「気」の流れを促進して健康を改善し、毒素を減少すると言われ、最大7色の色を示します。それぞれの色は、富、知恵、健康、成長、またはエネルギーなどの特定の恩恵をもたらすと言われています。 風水の実践者は、これを「7色の繁栄の石」と呼びます。


アンモライトは、この標本のようなアンモナイトの化石の原石からカットされる。 写真:Maha Tannous、© GIA
「アンモライト」は、海洋無脊椎動物の絶滅種であるアンモナイトの化石からカットした宝石を指す商品名で、アンモナイト全体の標本としても収集されています。 1977年に Korite Gemsとして創業した Korite International Ltd. は、世界のアンモライトを採鉱および加工し、マーケティングを行う最大の企業です。 同社はカナダのカルガリーにあり、アンモナイトの採掘をアルバータ州レスブリッジの近くで行っています。 アンモナイト鉱脈はナショナルジオグラフィックの調査によって1908年に初めて見つかりましたが、カルガリーの地元の宝石細工職人がアンモライトを加工するようになったのは1962年になってからです。宝石細工職人が常に新しくユニークな素材を探していることを考えると、信じがたいくらい時間がかかっています。
 
著者Stuart Wilson は最近、Korite International の社長Pierre Pare氏に会社を案内してもらいました。 彼は、2013年6月の Rock & Gem (岩石と宝石)の記事“Ammolite: An Organic Jewel”(「アンモライト:有機質の宝石」)で、採鉱現場への訪問などの経験について綴りました。この記事では、Korite社の運営の詳細な全体像と、この脆い貝殻の採掘がどのように行われているか、多くの場合50~60フィートの深さで行われる作業がどのようなものであるかについて紹介しています。
 
世界の大半のアンモナイト鉱床とは異なり、Korite社の鉱山で見つかったものは、アラゴナイトによる置換の結果イリディセントを示すようになった化石化した外殻を持っています。 アンモライトにおけるイリディセント効果は、アンモナイトの貝殻中で置換したアラゴナイトを形成する、薄く微小なプレートの積層から、光の干渉が跳ね返ることにより生じます。 記事によると、アンモライトはロッキー山脈の東側に沿って発見されますが、これは世界で宝石品質のアンモライトの経済的生産性がある唯一の地域です。
 

このサンプルに示されるように、通常、天然アンモライトは、薄い皮膜を安定させて虹色を引き出すためにポリマーで含浸される。 写真:Maha Tannous、© GIA
アンモナイトが産出する頁岩の立坑からは、毎週10ガロンのバケツ5杯分が採掘されます。 約5エーカーが毎年採掘されおり、異なる場所に配置された掘削機を2機利用して、各機の近くに立っているスポッターがアンモナイトの採掘場所を探します。 アンモナイトはどの深さにも存在しますが、掘削が深くなるほど​​全体の工程に多くの費用がかかります。 
 
アンモナイトの殻は壊れやすいので、化石化する間に数千フィートの堆積物の重量によって、ほとんどのものにひびが入ってしまいます。 割れ目や傷のない完全な形のものは発見されていますが、その希少性が高い価格に反映されています。 アンモライトは壊れやすいため、​ほとんどの場合、アンモライト層に元の頁岩による裏面と合成スピネルまたはクォーツの表面を張り合わせてトリプレットに加工されます。 年間わずか約100個の固形アンモライト石がカットされます。 大部分は、アラゴナイトのより安定した、より厚い層のために、緑-赤の色の変化を示します。 青や紫の色は、これらの色を生じるための薄い層は脆いため、稀にしか見られません。
 
Korite Internationalは、国際的な宝石コミュニティーに受け入れられた論理的なグレーディングシステムを打ち出しています。 「AA」または「exquisite」品質の石は、3つ以上の鮮やかなな色が明らかである必要があります。 Korite Internationalの年間生産のうち、3-8%だけがこのグレードに適合し​ます。 「A +」または「extra fine」グレードでは、3色以上の鮮やかな色を示しますが、あまり鮮やかでない部分が見られます。 「A」または「fine」の素材は1つ以上の色を示し、少なくとも1つの色が鮮やかであるか、または「A +」クラスのものよりは鮮やかさが劣る3つの色を示すものです。 Korite社の年間生産量の約40%が「A-」または「standard/good」で、これらのアンモライトのほとんどが、濃い色ではあるが上のグレードほど鮮やかではない緑色または赤色の色調を示します。 「B」または「fair」の素材は、ほどほどに鮮やかな1色または2色を有しています。 通常これらの石はシルバーにセットされており、よりグレードの高いアンモライトにはゴールドのセッティングが用いられます。 「C」または「commercial」品質のものは、年間生産量の5〜10%のみに相当し、かすかな色のパッチを示したり、魅力的でない亀裂パターンを有しています。 


左から:この写真では、アンモライトの3つの段階―原石、カットされた石、「歌舞伎」ブローチにセットされた石―を見ることができる。 作品を提供してくれたCarolyn Tylerがデザインしたブローチは、1.23カラットのツァボライトと1.40カラットのガーネット、そして0.96カラットのブルートルマリンが添えられたアンモライトが22Kゴールドにセットされている。 写真:Orasa Weldon、© GIA
冬には永久凍土層によって作業を阻まれるにもかかわらず、生産は着実に続いています。 この記事はアンモライトに新たな光を当てるものではありませんが、売上高が増加しているこの石について優れた概要を提供してくれます。 記事によると、アジアのコレクターは視覚効果を示す石を高く評価する傾向があるので、中国市場はKorite社の成功に特に重要であるとのことです。

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