同窓会スポットライト

同窓会日本支部長の目標:卒業生のためにつながりを築く


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GIA GGであり、カラーストーンの中でパライバ トルマリンとルビーを最も気に入っていると言う、藤田健博士は、グラジュエイトジェモロジスト(GG)のクラスで「たくさんの石を使って鑑別および練習する」機会を活用するようGIAの学生に勧める。 写真提供:藤田健

新たに任命されたほとんどの幹部、特に4世代にわたる家族経営の会社を引き継ぐ方々は、マーケティングや販売、事業の運営そして物流に至るまで、あらゆることに関してリーダーシップの課題に直面するでしょう。 

GIA GGである藤田健博士が、東京を拠点に彼の家族が経営しているジュエリーの卸売業者、株式会社藤田商店の社長兼代表取締役として就任した後の初期、リーダーシップに関する様々な試練を抱えました。その一つが日本史上最大の地震がもたらした余波です。 

この地震が発生した2011年3月11日の午後、藤田博士は東京で提携会社であるデパートとの会議に出席しており、進行役を務めていました。 

これまで地震を何回も経験してきましたが、これほど揺れたのはありませんでした、と藤田博士は語ります。  

彼は会議を中断し、出席者をデパートの販売場所へと連れて行きました。そこでは、マネキンが床に落ちていたり、顧客や販売員がかがんで、泣いていました。 藤田博士は非常口がある階に人々が避難させ、その後24時間、帰宅することができませんでした。 

マグニチュード9.1を記録した東日本大震災後、交通機関は不通となり、その直後に津波と原子力災害が発生したため日本はさらなる課題に直面する運命となりました。 しかし、地震の直後に現在の役職に任命された藤田博士は、指導することに注力し、数週間そして数ヶ月と続く困難な日々を従業員が乗り越えられるよう支援しました。 

ものすごく一生懸命に働きました、 危機を乗り超えて働き、災害よりも先のことを考えなければいけませんでした、と彼は語ります。百貨店卸に従事し、カラーストーン、ジュエリーさらには販売員までも提供する株式会社藤田商店は、激動の時代に健全なビジネスを維持して、危機を乗り越えました。 

藤田博士の責任感とリーダーシップはおそらく、株式会社藤田商店が父の藤田貞治より彼に引き継がれたということに由来するのでしょう。藤田貞治の祖父は、銀の装飾物やテーブルウェアの会社として1920年にこの家業を創設しました。 

第二次世界大戦後、藤田貞治の父、藤田貞一が、ジュエリーの卸売業へと事業を拡大し、彼が引き継いだときにカラーストーンの輸入を始めました。 

1991~1995年の間にInternational Colored Gemstone Association(国際色石協会)で会長を務め、処理と改良を鑑別するNETシステムをも制定した藤田貞治は、資格を1つ取得することを条件に彼の事業を息子である藤田健博士に引き継ぐことを計画しました。その条件とは、GIAでグラジュエイトジェモロジスト(GG)のディプロマを取得し、英語のスキルを磨くことでした。 

GIAカールスバッドのキャンパスにあるバレーボールのコートでグループ写真のためにポーズをとる、カジュアルな服装をした11人の学生たち。
藤田健博士(右下)は、2002年にGIAカールスバッドのキャンパスで行われたバレーボール大会で彼のクラスメートとともに獲得した優勝メダルを今でも大事にしている。 GIA同窓会支部長を務める藤田博士は、GIAの学生時代に築いた友情がGIAで経験したハイライトの一つである、と語る。

東京理科大学より有機化学で博士号をすでに取得していた藤田健博士は、カールスバッドへと転居し、2002年にGGを取得しました。その後、ジュエリーデザインとビジネスのクラスも受講しました。 彼は、数多くの種類の宝石についてわずか6ヶ月で学習できたことは便利で効率的であったと痛感しました。 

私の鑑別スキルを養成する絶好の機会でした、と藤田博士は語ります。 鑑別したり練習に使える石が何千もあるのです。 実際の仕事でミスすることはできませんが、このコースではミスをして、それから学ぶことができます、と続けました。

しかし、藤田博士にとってGIAでの経験で最も素晴らしかった点は、GIAで始まり今日まで続いている友情と人とのつながりなのです。 

このつながりがとても重要で、意味があるのです、と彼は述べます。 

彼の良き師である土井佳子の提案のもと、2010年に藤田博士はGIA同窓会日本支部の支部長に就任しました。 彼は日本全国にいるGIA卒業生同士のつながりを強化したり、人脈を広げる機会を促進することに全力を尽くしています。

Susan Jacquesとスーツを着た藤田健がイベントで隣り合わせに座る。
GIA社長のSusan Jacques(左)がGIA同窓会日本支部の25周年をGGである藤田健博士とともに祝福した。 藤田博士は、日本支部の8箇所が個人および専門家としてつながりを築くことができる「同窓生にとって非常に快適な場所」になることを目指している、と語る。 写真提供: 藤田健

GIAを卒業した後、彼らが人脈を作るのに私たちがお手伝いできます。 日本支部が同窓生にとって非常に快適な場所にするのを心掛けています。 GIA同窓会は、卒業生が新しいサプライヤーまたはクライアントと関係を築いたり、新しい友人を作ったり、取引における新しい継続的な発展に関して自分自身を教育する場所です、と彼は言います。

藤田博士は、宝石・宝飾品業界でキャリアを築くのに興味のある人は、確立された家業歴があるかどうかにかかわらず、GIAで教育を受けるべきであると説明します。  GGという肩書は、尊敬に値し、信頼できる専門家に与えられ、我々の業界では非常に重要な「パスポート」なのです、と彼は述べます。 

また、彼はビジネスで既に活躍している者がどのようにしたら後れを取らないようにできるかアドバイスをしました。美しい作品のみを取り扱いましょう、それは高価な商品だけということではありません、と彼は説明します。 この業界で生き残るには美しさが鍵だと思います、と続けます。

寄稿者Jaime KautskyはGIAダイヤモンドグラジュエイト、またGIA Accredited Jewelry Professional(AJP アクレディテッドジュエリープロフェッショナル)で、The Loupe(ザ・ルーペ)誌の共同編集者を務めていました。