エカティ+ ダイアヴィク=CanadaMark(カナダマーク)の復活


Ekati 鉱山航空写真
空から見たエカティのダイヤモンド鉱山。 写真提供:Dominion Diamond Corp.(ドミニオン・ダイヤモンド社)
すぐに有名人が「カナダで採掘」とホールマーク付きのダイヤモンドジュエリーを身に着けているパパラッチのためにポーズを取ることでしょう。カナダの二大ダイヤモンド鉱山の出現で、新しい所有者 Dominion Diamond Corp.(ドミニオン・ダイヤモンド社)がCanadaMark(カナダマーク)ブランドを世界で再展開するきっかけとなりました。もともと、ダイアヴィック鉱山から産出するダイヤモンドをRio Tinto(リオ・ティント)の委託で地元で研磨するブランドでした。
 
Dominion(ドミニオン)はブランド新規参入者ではありません。 同社は、メガ・ダイヤモンドの代名詞とも言えるHarry Winston(ハリー・ウィンストン)の株式の過半数を取得して6年以上が経っています。同社はまた、ダイアヴィック鉱山の株式の40%のを所有していた。 同社は2013年 Winston(ウィンストン)の高級店と時計ブランドをスイスのSwatch Group(ウォッチグループ)に7.5億ドル(900億円)で売却し、社名をDominion Diamond Corporation(ドミニオン・ダイヤモンド社)に社名変更、2013年の後半にはBHP Billiton(BHPビリトン)からエカティ鉱山を買収しました。 買収価格は5.53億ドル(663.6億円)で手元に余剰現金が2億ドル(240億円)近く残りました。
 
「エカティ鉱山の参入を熱望していた。」と語るのは「ジェームスポンド、Dominion Diamond(ドミニオンダイヤモンド)の社長James Pounds氏。 「エカティの買収がCanadaMark(カナダマーク)ブランドを再展開するきっかけとなりました。」2鉱山で同ブランドの「資格」を満たす商品量を賄えると付け加えました。

Jack E. Fancher* Fantasy Diamond Corp.
SBC社長のコー​​ルマンは、カールスバッドGIAに在学中は、この経験がパラ鉱山訪問や他の学生活動への参加機会を提供しただけでなく、学生やスタッフとのネットワーク作りの機会も提供したと述べました。 写真提供:Russell Shor。
CanadaMark(カナダマーク)は、研磨済みダイヤモンドのVery Good、Lカラー以上、クラリティI2以上に付けられます。 I2 goodの需要が高まっているため、クラリティは低いと、Pounds氏は言います。 両鉱山の総生産量の約20%がそのようなグレードに研磨されます。
Dominion(ドミニオン)はちょうどCanadaMark(カナダマーク)のテストマーケティングキャンペーンを始めたところだが、 Pounds氏は需要があるだろうと期待を寄せています。
 
「私達は独自の研究を行ってきました。 最近の消費者はダイヤモンド産地に関する知識が高く、我々のブランドは、確実な監査行っており責任を持って確実な産地の商品をお届けできます。」とPuonds氏。
 
共同広告の資金がまとまる予定で、どの有名人がCanadaMark(カナダマーク)の広告塔となるか検討中です。」とPuonds氏は言います。
 
以前は、大規模鉱山の経営は異なる生産者の手中にあったため、カナダのダイヤモンドブランドの確立の試みは、困難でした。 ノースウェスト準州では、ダイヤモンドの明確な研磨基準はありませんが、BHPがCanadaMark(カナダマーク)ブランドの開発にあたり、製造と並行して基準を設定しました。 他のダイヤモンドセンターと比べ高コスト体制で競争力が劣るため、カット工場は数年で閉鎖しました。
 
CanadaMark(カナダマーク)ダイヤモンドの承認メーカーは、インド、カナダ、ベルギーにあり、監査の受入に同意しています。 Dominion(ドミニオン)によって指定されたこれらの会社は、ダイヤモンドの産地と競争力のある価格を確保することで、CanadaMark(カナダマーク)ダイヤモンドを生産することができます。(Pounds氏。)
 
エカティは、1998年採掘権が許可されたカナダ初のダイヤモンド鉱山です。 この鉱山が7年前に発見され、1870年代の南アフリカの派手なダイヤモンドブーム以来の、ダイヤモンドラッシュに火をつけました。 今回、探鉱者はセンサーを特別に装備した航空機でキンバーライトの可能性を探索しました。 エカティの株式の過半数を保有するBHP Billiton(BHPビリトン)も、周辺地域に埋蔵するキンバーライトの掘削権を主張しています。
 
少なくともパイプ鉱床の一つは、今後何年かの間エカティの未来を確保できるでしょう。既存のMisery と Koalaのパイプ鉱床の採掘は、おそらく2019年に終了する見込みです。 Foxパイプ鉱床は、地下採掘作業の再開発コストが増大したため今年初めに終了しました。 しかし、大型のJayパイプ鉱床は引き続き開発が行われています。 主に小さな石ながら、1トン当たり2カラットのかなり豊富な生産量があります。 浅い湖の下に位置するJay鉱床は、鉱山寿命を10 - 20年間引き延ばすことができるでしょう。(Pounds氏。)
 
ダイアヴィック鉱山は、1990年代半ばのダイヤモンドラッシュ時にAber Resources(アベルリソース)によって発見され、2003年Aber(アベル)とRio Tinto(リオ·ティント)との間に40対60のパートナーシップ提携のもと生産を開始しました。 Aber(アベル)は後にHarry Winston(ハリーウィンストン)を買収し、ニューヨークを拠点とする小売業者の名前を取りました。
 
ダイアヴィック鉱山のの3つの主要パイプ鉱床の生産は残り8 - 10年あるとPoundsは考えています。 鉱山は2012年、すべて地下作業に移行しました。 A-21の1つのパイプ鉱床は未だ開発されていません。
 
BHPは6年前、(エカティ鉱山産)ダイヤモンドを販売する初めての主要生産者になり、「サイト」システムを通してセット価格契約のセット価格販売ではなくオークションで販売することによりダイヤモンド原石の市場に影響を与えました。 ポンドが言うように、Dominion(ドミニオン)は供給の一貫性を確保するためサイトシステムを使用しています。
 
「供給の一貫性を確保することは非常に重要です 。」と彼は言います。 「製造業者は、何を得るか知る必要があります。また適正価格も重要です。」と追加します。Dominion(ドミニオン)は正確に市場価格水準を測定するために半年ごとに生産の一部をオークションで販売しています。
 
アナリストらは、Dominion(ドミニオン)の今年の売上は、2013年の7.519億ドル(902.28億円)から約6%増の8億ドル(960億円)を記録しました。価格上昇の影響ではなく、主に販売量の増加に起因するものです。 

Russell Shorはカリフォルニア州カールスバッドにあるGIAのシニア業界アナリストです。