ブラジル旅行ガイド:宝石編


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ブラジル産の宝石セレクション。 (上から時計回りに)ルベライト トルマリン、エメラルド、アクアマリン、インペリアル トパーズ、イエロー トパーズ、バイカラー トルマリン。 中央:パライバ トルマリン、ブラウン ダイヤモンド。 写真:Robert Weldon / GIA
ブラジルは珍しい動物や植物、サッカー、砂浜、ジャングルに覆われた山でよく知られており、熱帯地域に位置しています。 いつもカラフルで遊び心あるリオデジャネイロのSugarloaf Mountain(シュガーローフ山)のように、いくつかの山々が都市の中心にモニュメントのようにそびえ立っています。 ブラジルにはまた、有名なアマゾン川もあり、色彩豊かな万華鏡のように変化に富む中にあるすばらしい宝石は言うまでもありません。
絵画のように優美な湾や入り江に囲まれ、また島々が張り出し山が周囲そびえ立つリオ デ ジャネイロ市のMirador(ミラドール)からの風景は象徴的な眺めだ。 写真:Robert Weldon/GIA
ブラジルの豊富な天然宝石素材には、多種多様なトルマリン、トパーズ、ベリル、クォーツなどがあります。
宝石愛好家にとってブラジルは、一生に一度は訪れたい世界の夢の地となっています。

夢のような休暇を計画する際は、以下のブラジル旅行に関するアドバイスと情報を最大限ご活用ください。

トルマリン

トルマリン単体:オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、バイオレットの品種は、広大なこの国の各地方から産出されます。 これらは特に、ブラジルのミナスジェライス(ポルトガル語で一般的な鉱山を意味する)州で見つけられます。ここは微量の銅の影響を受けたユニークなエレクトリックブルーグリーン種のパライバ トルマリンの原産地です。 これらの宝石は北部のパライバ州で発見され、その名前の由来にもなっています。 トルマリンの色は時折混ざることがあり、その結果として2色またはマルチカラーの宝石になります。 トルマリンには、様々な人の好みを満たすのに十分な選択肢があります。

ベリル

鉱夫は水と比重を利用して宝石のように密度の高い素材をふるいにかけて分離する手法を使うことが多い。 地面にバスケットを逆さまに返すと、表面に宝石が確認できる。 写真:Robert Weldon/GIA

ベリルファミリーに属するほぼすべての宝石も同様に発見されています。オーシャンブルーのアクアマリン、豊かなグリーンのエメラルド、繊細なピンクのモルガナイト、明るい黄色のヘリオドールが、この興味深いブラジル産宝石グループを構成しています。 キャッツアイ・クリソベリルと、非常に稀少な変色のアレキサンドライトも同様にブラジルで発見されています。

クォーツ

ブラジル南部のRio Grande do Sul(リオ グランデ ド スル)州の宝石鉱山には、アメシスト(紫水晶)やその他のクォーツ、ならびにカルセドニーの鉱床が含まれる。 写真:Robert Weldon/GIA

クォーツの産地で有名なブラジル南部を旅しましょう。 アメシストtシトリン、ロッククリスタル、多様な種類におよぶアゲートがリオ グランデ ド スル州から産出されます。 バイーア州から北部では、ブラジルで最もエキゾチックで見事なクォーツのひとつである、ルチルクォーツが産出されます。 この美しい宝石は、宝石の中に入っている金色に輝くルチルの線を特徴としています。 ブラジルで最も有名でユニークな宝石のひとつは、ミナスジェライス州にあるバロック様式の植民都市であるOuro Preto(オウロ プレット)の近くで採鉱されています。 オレンジがかったゴールドのトパーズの多くはピンク色を帯びています。 取引の現場ではこれを「インペリアル トパーズ」という高貴な名前で呼ばれています。

このアメシスト(紫水晶)ジオードとクォーツ水晶 ジオードなどブラジルでも最高品質の鉱物標本を世界中の人々が収集している。 写真:Robert Weldon/GIA

強い遊色効果があるオパールやファイアー オパールなどブラジルでは難い宝石はここで発見されています。 ガーネットや繊細に色づいたピンクのクンツァイトも同様にブラジルで発見されています。

ダイヤモンド

ブラジルはかつてダイヤモンドの主要な原産地であったこと、また今もなお重要な原産地であることを知る人はほとんどいません。 1700年代と1800年代初頭には、非常に稀少な赤いダイヤモンドだけはでなく、グリーンやファンシーカラーを含む世界で最も有名なダイヤモンドのいくつかがこの魅惑的な地で発見されました。 ブラジルでは主にコングロマリット母岩鉱床や川床から漂砂ダイヤモンドが今でも採鉱されています。

ブラジルの宝石旅行:参考になる4つのポイント

宝石に纏わる都市を訪れる

リオデジャネイロおよびサンパウロの広大に広がる都市は共に、H. Stern、Amsterdam Sauer、Natan​​、Manoel Bernardesなどの、ブラジルで最も由緒ある宝石商が位置する都市です。 それぞれの宝石商はまた、この2大都市の他にもブラジルの主要都市および多くのホテルや空港内に系列販売小売店を持っています。 それらの宝石商はブラジル国内に鉱山を所有している場合が多く、ブラジルの宝石原産地に深いつながりがあります。

全種類のクレジットカードを取り扱う、Ouro Preto(オウロ プレット)にある地元の宝石商。 写真:Robert Weldon/GIA

各国から到着したばかりの観光客がバスでリオデジャネイロのH. Sternの新本社を訪れます。 施設の見学にはバーチャル鉱山体験が含まれ、宝石の切り出しと研磨行程の見学、さらにジュエリー作成の舞台裏を垣間見ることができます。 ブラジル独特のセンスある鉱山から市場までユニークな流れを体験できます。 Amsterdam Sauerは、ブラジルで最も有名な鉱物や宝石が呼び物の博物館を所有しています。 ミナスジェライス州にあるBelo Horizonte(ベロオリゾンテ)市には、国内で最も重要な宝石や鉱物の博物館のひとつ、Museu das Minas e do Metalがあります。

ミナスジェライス州を訪れるのなら、バロック様式の植民都市であるOuro Preto(オウロ・プレット)の絵画のような建築物、壮観な教会、丘陵は必見です。 付近にあるインペリアル トパーズ鉱山、金鉱山を訪れることもできます。 Diamantina(ディアマンティーナ)もバロック様式の植民都市であり、その名の通りかつてはブラジルのダイヤモンドビジネスの中心地でした。 この両都市はユネスコの世界遺産に登録されています。

安全な旅のために

ブラジル旅行では注意事項がいくつかあります。 所得格差や人口増加のために、旅行には危険が伴うことを認識する必要があります。 世界のどこでも観光客はスリや盗難に注意しなければいけません。 ブラジルには非常に魅力的な撮影場所がありますが、大都市ではカメラ、携帯電話、宝飾品などの貴重品はできる限り見えないようにしておくほうが無難でしょう。 実際の紛失や盗難の可能性をなくすためにも、最も貴重な宝飾品は置いていくことをお勧めします。 リオデジャネイロはビーチ沿いで犯罪防止が進んでいるものの、窃盗は白昼でも横行しています。 ブラジルの田舎町や村にいくと犯罪は劇的に減少します。


金の鉱床、およびいわゆるインペリアル トパーズ鉱山により有名になったOuro Preto(オウロ プレット)は、Minas Gerais(ミナス ジェライス)州にある、バロック様式の古代植民都市である。 写真:Robert Weldon/GIA

他の見どころ

リオデジャネイロの町の中心部に頂きがあるSugarloaf Mountain(Pao de Acucar)とビーチが有名です。 Corcovado(コルコバード)の頂上にも、是非足を運んでみてください。湾、入り江、島に美しい町並みの景色を堪能できます。 チャンスがあれば、リオの有名なMaracana(マラカナン)競技場でブラジルの熱狂的なサッカーの試合を体感できるかもしれません。 ブラジル内部のサンパウロには、リオののんびりとしたビーチのような雰囲気はありません。 そこは、アートギャラリー、ショッピングモール、庭園、大聖堂、お洒落なレストランが多数建ち並ぶ大都市です。 1600年代には、サンパウロはポルトガルからの入植者たちのブラジル内陸部発見のための出発点となっていました。

グルメ情報

ブラジル人はお肉が大好きです。 ブラジルのいずれかの大都市を訪れた際には、お腹をぺこぺこにすかせてFogo de Chao、または他のステーキレストランに是非足を運んでください。 有名なブラジルのステーキレストランでお肉を食べたくない方は、種類に富んだサラダバーを楽しむことができます。 ユッカ粉で作られたチーズが入った小さなパンのポンデケージョは、広大な農業地帯(採鉱に加え)であるミナスジェライス州の至る所で見つかります。 フェイジョアーダは豆ベースのお肉とコーンのシチューで、ブラジル全域で味わえます。 ムケッカと呼ばれるココナッツミルクで調理された海鮮シチューは、バイーア州のサルバドールなど、北部の沿岸都市で見られます。 美味しいですよ!

ブラジルやブラジルの人々は、世界でも最も暖かくおもてなすことで知られています。 ブラジルは世界でも有数の宝石原産地であり、根強い文化、美味しい郷土料理、情熱に溢れる人々、壮大な景観を楽しむことができます。

お帰りの際は、宝石を手に入れてお帰りください。 ブラジルの財産である小さな作品を持ち帰れば、思い出は一生消えることがありません。 旅の荷造りをする前に、上手な宝石撮影のための6つのヒントを読み、宝石撮影の腕を磨き直してみてはいかがでしょうか。

Robert Weldonは、宝石や鉱物の記事を執筆するために世界を旅しています。 彼の記事は、科学専門誌であるGems & Gemology(宝石と宝石学)、GIAのウェブサイト、授業の教材だけでなく、雑誌やその他の出版物でも定期的に取り扱われています。 彼はカリフォルニア州カールスバッドのGIAにおいて、写真およびビジュアルコミュニケーションのマネージャーを務めています。