専門家ジュエリーデザイナー達が贈る、学生達へのアドバイス


一番得意な事に重点的に取り組むよう、学生を激励するPaul Klecka。 「後は人を雇えばいいのです」と、彼は言います。 写真撮影:Eric Welch/GIA
できるだけ多くのことを学ぶ事 下働きから始めなければいけないのが、殆どである事を理解しておく事。 自分の情熱に従う事。 そして一番重要なのは、自分を信じる事です。
 
これはAmerican Jewelry Design Council (AJDC、米国ジュエリーデザイン協会) のメンバーが先週カールスバッドのキャンパスを訪問した際に、GIAの学生に伝えたアドバイスの一部です。 デザイナー達は年次総会で、カリフォルニア州を訪れていた際、キャンパス見学に足を伸ばし、デザイナーとして成功する方法についてのパネルディスカッションに参加しました。 以下に他のアドバイスを紹介します。

学び続ける事を止めない事
 
ジュエリービジネスのあらゆる面において、できるだけ多くの事を習得する事。 -- Mark Schneider
 
自身がが興味がある事について、可能な限り学ぼうとする事。 「学業機関を通してクラスをとる(石のセッティング、ゴム型製作、デザイン、製造)事で、その業界の言葉で、話ができるようになります。 それにより、顧客、小売業者、仕入先、または一緒に仕事をしようとしている人とコミュニケーションが出来、媒体を完全に理解できます。 より多く知識を持つ事で、あなたの基盤も広がり、周囲からもより信頼の置かれる事となるでしょう。 そうしていざチャンスが訪れた際に、あなたはそれを掴むことができるのです。-- Alan Revere
 
自分の強みが何であるかを把握し、その強みに着目する事。 ビジネスの他の面(管理、販売など)のサポートをしてくれる人を探す事。 「1人の人間が左脳と右脳を持つ(そして動かす事)のは容易ではない」-- Scott Keating
 
デジタル処理(コンピューター)を用い、デザインの描画方法を学んでおく事。 「仕事自体はありますが、雇う側はPhotoshop(フォトショップ)やRhinoceros(ライノセラス)を使いこなせる事を求めます。」-- Diana Vincent

名前を世間に売り出す
 
FacebookやTwitterを使用しましょう。 「費用をほとんど掛けることなく、色々な方法で自分の名前を売り出し、世間に広げることができます」 -- Keating
 
宝飾品、ジュエリーの雑誌に自分の作品集を送りましょう。 「雑誌社がそれをどのくらい実際に使用するかを知り、驚くでしょう。彼らは話題や記事に書くネタを探しています」 -- Susan Sadler
 
自作のジュエリーをつけてもらいましょう。 「例え無償供与となる場合でも、あげてしまいましょう。 もちろん、売れる場合には、売りましょう。 引き出しの中で眠らせていては、良いことは何もありません。外の世界へ出してみましょう」-- Revere
 
参加可能な全ての見本市に出席しましょう。 「履歴書の準備を忘れずに。見本市では人に出会い、人脈を広げることができます」-- Schneider
 
会議にてネットワークを作り、情報交換をしましょう。 (2つのおすすめの会議:Society of North American Goldsmiths、American Craft Council)。 「会議に参加し他の人を観察してみましょう。同じ疑問や問題を抱えている、たくさんの人々に出会え、さらに彼らとその解決策をも共有できるでしょう。」-- George Sawyer
 
あなた自身(自作の)のジュエリーを身につけましょう。 「誰もが自作のジュエリーを身につけるべきです。人々の注目を集め、そのジュエリーについて質問をされるでしょう」-- Revere

デザイナーからのアドバイスに、学生は熱心に耳を傾ける。 写真撮影:Kevin Schumacher/GIA
ビジネスに精通する
 
下積みの経験をする必要があります。 「ここにいる誰もが、一晩で成功を手に入れたわけではありません。 常に信念を持ち、懸命に努力をしてください。 未経験者向けの仕事に就くのもいいでしょう。 報酬は低いかもしれませんが、それが実地の職業経験を積むことになり、実際の経験よって得た知識に勝るものはありませんから」-- Schneider
 
市場の動向ではなく、自身のアイデアを追う事。 「常に原点を振り返る余裕を持つようにし、自分が作りたいものを作りましょう。 市場に出回っているものを追いかけしようとしないでください。それは多くの人が犯す間違いであり、あなたは決して追いつくことができません。 自分をオリジナルにする方が、楽しいものです」-- Sawyer
 
成功を掴むための一定の法則はありません。 「導いてくれる具体的なデータはありません。1つのことをやり遂げ、その後にもう1つのことをやり遂げる。2つ、3つ、4つ、5つと段階を経て、成功するデザイナーまたはビジネスマンになるのです」 -- Alishan Halebian
 
アーティストからビジネス交渉人へと飛躍する事。 「バイヤーがあなたの作品を気に入ってくれた場合、現実的な交渉アプローチをします。『私は若い駆け出しのアーティストで、あなたの店に信用供与する余裕がありません。私の作品を気に入ってくれたのなら、この作品を購入してください。 前金か、先に半額を支払って頂けたら、作品を作ることができます。残りの半額は、引き渡し払いでも構いません。 それが無理でしたら、この作品を他の場所へ販売します』と、言って下さい。。信じてください。作品が素晴らしいものであれば、その条件を受け入れるバイヤーがいるはずです。 自分がまだ駆け出しで仕事の規模が小さいこと、またはバイヤーが希望する取引の財政能力を持っていないことを説明するのを恐れないでください。 自分自身を安売りせず、常に実際の自身の能力に交渉の基盤を置いてください」-- Paul Klecka
 
書面契約を行う事。 「あなたの作品を店に置いてもらう場合、委託契約を準備しておくことを勧めます。 契約書に記載される文言については、他のアーティストに聞いてみましょう。またはギャラリーや店に契約書の有無を尋ねてみましょう」 -- Barbara Heinrich
 
注文への対応は自分の能力の範囲内で行う事。 「自分が持っている能力の範囲内で事業を拡大しましょう。 もし注文が自身で満たすことができないもの、または自分が望む品質と管理下で作成することができない場合は、自身の能力の範囲内に留まることをお勧めします。 そうして、成長する事ができるでしょう。 一つ一つの売り上げから、何かを学び得ることができます」-- Schneider
 
熱心に取り組む事。 「尻込みしないでください。 自分のところに誰かがやって来るのを待ってはいけません。 自分が何をしようと、自分自身に忠実な姿勢で、たくさんの情熱を持っていれば、それは向こうからやってきます」 -- Sawyer

経済が低迷する中で踏み出す事の難しさをChristoph Krahenmannは認めつつも、自分自身を信じるようにと学生を激励する。 写真撮影:Kevin Schumacher/GIA
全てはデザインにあり
 
デザインは世界を動かします。 「誰もが新しいiPhone 3GSを購入したくなる理由は何でしょう。手に入れるために歩道で一晩を明かす人さえ現れます。革新的なゴム製の靴を販売する、どこからともなく出てきたクロックスのような会社を見てください。それは素晴らしいものであり、同時に万人向けのものであるからです。 排他的なものではなく、包括的なものなのです。 携帯電話であれ靴であれ、どこかで誰かがそのデザインを生み出したのです」 -- Klecka
 
独自のスタイルを見つけ出す事。 「周りを見渡すと、おのずと自分が何をすべきではないかが分かります。その後自分の真実を見つけ出し、独自のスタイルを作り出す事ができ、個性が特出してくるでしょう。」 -- Vincent
 
自分のデザインをブランド化する事。 「自身の作品だと分かる、ユニークな要素を取り入れてください。一目であなたの作品だと分かるブランドを開発できます」 -- Schneider
 
自分が愛するデザインの作品に、時間を費やす事。 「あなたが、この価格帯で販売するための何かをデザインしようと思った場合、アイデアの底辺から初めているのです。 そのエネルギーは作品に滲み出て、欲しがる人は誰もいないことを私は保証します。 自身の作品を愛さなければなりません。そして作品を愛せば、(たとえ、元のアイデアから市場の基準にスケールダウンした場合であっても)そのエネルギーは顧客に伝わります。 顧客は自分でも気付かないままにそれを感じ取り、それが販売へと繋がるのです 」-- Vincent
 
自分自身と自分が伝えようとする事を信じる事。 「あなた自身が重要であり、自分が世界を見るユニークな視点や価値観も重要なのです。 この世界をより楽しく素晴らしい場所にするために、自分自身を信頼し、自身のビジョンを前向きに持つことが重要です。 何が正しいとか、誤りだとかは無いのです。 」 -- Heinrich
 
人の気持ちを動かしましょう。 「あなたが手がけたデザインまたはキャリアにおいて、誰かの気持ちを動かすことができたなら、あなたは成功したと言えるでしょう」-- Klecka

Amanda J. LukeはGIAのシニアコミュニケーションマネージャです。 現在彼女はGIA InsiderとAlum Connectの記者であり、また過去にはThe Loupe 誌で編集者を務めていた事もあります。