業界分析

デビアス、2月の価格を維持。 4月の見通し


ラフダイヤモンド結晶
ダイヤモンド原石の結晶。 提供:デビアス
米国とアジアでの小売における激励的な兆しに支えられて、デビアスは2月に別の大きなサイトを割り当てました。推定は7億3000万ドル(約740億円)でしたが、価格は1月のレベルにとどまりました。

デビアスサイトボックスにおけるプレミアム(ダイヤモンドの市場での見込み売却価格からサイト価格をひいたもの)は楽観主義の波に乗って上昇し、1月の入札販売価格を増加させましたが、デビアスの幹部は価格ラインを維持しました。 おそらく、市場の真の状態を見極めるため、3月の香港ショーの結果を待っているものと見られます。 ダイヤモンドディーラーは、昨年の大部分は停滞していた研磨済みの石の価格が、需要の増加によって上昇することを期待しています。 次のサイトは4月第1週に行われます。

次期サイトのサイトホルダーの応募が間もなく始まりますが、選抜基準のひとつが購入記録であるため、デビアスはこれらの年始めのサイトも最大限活用しています。 一部の顧客は、昨年前半の購入を大幅に見送った一方で、別の見込み客がデビアスの原石のオークションで強力なバイヤーとなり、売上高の約10%を占めました。

ZALE CORP.(ゼール社) 買収:主要ライバルである Signet Group(シグネットグループ)(Kay Jewelers と Jared - The Galleria of Jewelry)による Zale Corp(ゼール社)買収の発表は、業界の多くの人々を驚かせました。Zale が売却されるということ自体は、小売業界の分析で何年にも渡って予測されていたことですが、他の主要宝飾品チェーンにより買収されたことに衝撃が走りました。

今世代史上最悪の経済状態において、競争が激化する小売業分野において Signet社は近年善戦しています。 しかし、Zale社は、過去10年間で劇的に変化している市場環境の中で位置づけに苦戦してきました。 同社は、過去2年間で多少の革新を遂げたことが、おそらく買収をより魅力的なものにしたと思われます。特に14億ドル(すべての数字は米国ドル)(約1400億円)という価格がそれを示しています。

Zale社は、2013年度に19億ドル(約1900億円)の売上高に対して1000万ドル(約10億円)の利益を計上しましたが、2012年には18.6億ドル(約1860億円)に対して2690万ドル(約26.9億円)の損失、2011年には17.4億ドル(約1740億円)の売上に対して1.12億ドル(約112億円)の損失でした。

問題は、3600店舗近くを抱えるこの小売りチェーンに何が起こるかということです。というのは、店舗の多くが、買収した側の店舗と同じショッピングモール内にあることが自体を複雑化させています。 たとえ Zale および Gordon の店舗が多数閉店する可能性が高いとしても、Zale ほどの規模の運営を Signet の大きく異なるビジネスモデルにシフトさせるには、何年もかかると見られます。

このような大きなスケールで2社を統合することには、課題が伴います。 Signet は、宝飾品の販売店であるという事実を決して見失ったことがなく、高度にターゲットを絞った販売促進計画と、強力な販売研修トレーニングプログラムを組み合わせてきました。 さらに、その広告は、常に商品のロマンチックな側面を強調してきました。  Zale は百貨店式のアプローチを組み入れ、地域別の商品構成やストアブランドのバリエーションは少なく、広告はより価格志向の傾向にありました。

ダイヤモンドPetra Diamond Ltd. (ペトラ・ダイヤモンズ)が最近採鉱した29.62カラットのブルーダイヤモンドは、ニューヨークの Cora International(コーラインターナショナル)が、ダイヤモンド原石としては破格の2550万ドル(約25億円)(カラットあたり862780ドル : 約8600万円)の最高額で入札しました。

近年では、最高級のファンシーカラーダイヤモンドは、世界有数のオークションハウスで記録的な価格を記録し続けています。 昨年11月、ニューヨークのダイヤモンドディーラーは、サザビーズのジュネーブオークションで販売された GIA グレーディング済み59.6カラット ファンシービビッドピンクダイヤモンドを8500万ドル(85億円)で落札しました。 これまでにオークションで宝石に支払われた最高額は、2010年の24.78カラット ファンシービビッドピンクダイヤモンドの4600万ドル(46億円)でしたが、この石はその倍近くの値段で売却されました。 (更新:メディアの報道によると、サザビーズは落札者が取引を完了できなかったため、オークションから数カ月後にピンクスターの販売を中止したということです。)ブルーダイヤモンドのカラットあたりの最高価格は5.30カラットのブルガリブルーダイヤモンドの180万ドルで、GIAがファンシーディープブルーにグレードしたものです。 それは、昨年11月にロンドンの Bonhams(ボナムズ)のオークションで売却されたものです。  

その大きなブルーダイヤモンドは、1903年のオープン以来、伝説的なダイヤモンドの比類のない宝を産出しているカリナン鉱山で発見されたものです。3106カラットの原石「カリナン」は、英国の宝冠のセンターピースとなった530カラットの梨形ピースと、8粒のその他の素晴らしい石へと研磨されました。 この鉱山で産出された有名な石は、240.8カラットのテイラーバートンダイヤモンド、353.9カラットのプレミアローズ、755.5カラットのゴールデンジュビリー、そして599.1カラットのセンテナリーダイヤモンドなどです。 昨年、1700万ドル(約17億円)、カラット単位価格66万3000ドル(約6630万円)で販売された25.5カラットのブルーダイヤモンドもここで発見されました。

カラーストーン:2月中旬に採鉱者が37トンのジェード巨礫を発見した後、ミャンマー軍は国の南部にある Hpakant 周辺のジェード採掘エリアの安全を確保するため、そこへ移動したと伝えられています。 地元メディアの報道によると、そのジェードの岩は高さ13フィートとのことです。 巨礫を安全な施設に移転できるまで、地元当局は地域内のすべての非公式な採掘を停止したと伝えられています。