国際的舞台に「時代を問わない」デザインを取り入れるクウェートの同窓生


Placeholder Alt Text
GIA卒業生であるデザイナーのDana al-Nafisi氏は、母国クウェートで自身のブランドを設立することはジュエリーを「全く違う方向へ」に向かわせることだと承知しています。写真:Dana al-Nafisi
デザイナーDana al-Nafisi氏は、子供から、家族や友人が彼女が作ったハンドメイドの糸やレザーのブレスレットについて噂を始め、自分自身のブランドを作ってきましたので、最高ブランドの重要性を承知しています。

今日、彼女のDanafisiデザインはロンドンにあるハロッズの展示ケースやハリウッドの魅力的な人々の首や耳を美しく飾っていますが、自分のブランドの個性を「斬新で時代を問わない」と呼んでいるクウェート出身のデザイナー兼起業家は、母国でやっと始めようとしているところです。

Al-Nafisi氏が言うには、ペルシア湾地域のジュエリーの顧客は、ブランド をこだわる傾向があり、ハイエンドの商品を探すときカルティエやブルガリなどおなじみのブランドにまず惹かれる人が多いと言います。

「私は、クウェートでは完全に別の方向に向かっています。私のブランドは特殊で独特です。中東の顧客に理解してもらい、好きになってもらうには時間を要するでしょうから、困難ですがとても興味深いです。」と、複数のGIAプログラムを修了したal-Nafisi氏が言います。

This 18K solid yellow gold bracelet is from Kuwaiti designer Dana al-Nafisi’s “Rocks” collection, which, she says “make a sharper, more organic use of precious metals by invoking traditional architecture and environmental elements.” Photo courtesy of Dana al-Nafisi
 
al-Nafisi氏が人々の注目を集め始めている理由の一つとして、彼女が言うように時間と、そしてGIAの学生として学んだスキルがあるからです。

Al-Nafisi氏は、宝石やジュエリー業界について徹底的な調査を始めた、まだ若い女性だった頃にGIAについて知りました。2007年に、オンラインに特化したベンチャーとしてDanafisi社を設立し、2009年に価格設定アナリストとしての仕事を辞め、荷物をまとめて当機関のロンドンキャパスに向かいました。Al-Nafisi氏はロンドンで生産性の高い時間を過ごし、2010年にはグラジュエイト ダイヤモンド(GD)、ジュエリーデザインならびにCAD/CAMの卒業証書を取得しました。

同氏は次のように語っています。「それは素晴らしい経験でした。バックグラウンドや文化の違う様々な人々に出会い、興味深い人々の講義を受けました。Rio Tinto(リオ・ティント)社の代表者が来て、ファンシーカラーダイヤモンドに関する話をしてくれり、De Beers(デビアス)社本社で1日中、その全プロセス過程を見学したこともありました。」

グラジュエイト ダイヤモンド(GD)プログラムはal-Nafisi氏にとって特に特別なものでした。「講師が授業中にクラシック音楽を流し、私たちが石を「感じ」、つながることができるようにしてくれました。本当に集中した講義で、やりがいのあるものでした。」と、彼女は振り返ります。

More pieces from al-Nafisi’s “Rocks” collection. Left, an 18K solid black and yellow gold ring, laced with textured white gold, is one piece in that “evokes the many-hued rock formations in the local environment,” she says. A pair of 18K solid yellow gold studs delivers what the designer calls “the edgier side of gold.” Photo courtesy of Dana al-Nafisi
 
Al-Nafisi氏は、母国に戻ったとき、GIAでの経験は、特にハイエンドのオーダーメイドやカスタムメイドの作品を制作する際などですぐにビジネスの付加価値になったと気付きました。

「クライアントは以前は、私をあまり気にかけていませんでしたが、今では私の意見を尊重してるようになりました。私が質の高いものを提供すると信頼してくれているので、私のアドバイスに耳を傾けてくれるようになりました。」

Al-Nafisi氏は、「シンプルでエレガント」なデザインへの第一のインスピレーションは「気まぐれなおとぎ話から歴史的で伝説的な出来事に至るまでの物語」や「モダンな感受性の伝達」から生まれると言います。

「クライアントと仕事をするとき、デザインは生き物であり、学び、リスクを負いながら進んでいくプロセスであると感じています。その結果、私のデザインはブランドとクライアントの「感情」との関係を作り上げています。」と、彼女は語ります。

Al-Nafisi sees corporate social responsibility as “a vital part of the Danafisi ethos” and every year, she does a line to support breast cancer awareness. A percentage of proceeds from the line, such as these solid silver bracelets with pink sapphires, left, and solid silver and pink sapphire studs, benefit local organizations that help women who otherwise can’t afford mammograms. “It’s an international issue,” she says. Photo courtesy of Dana al-Nafisi
 
同氏は18Kゴールドの「Rocks(ロックス)」や例年の乳がん患者への謝辞「Wings of Love(愛の翼)」などのコレクションを携えて、世界中の国際見本市や展示会を回ったり、クウェートシティのスタジオで販売したりしています。

2013年ゴールデン・グローブ賞の授賞式の前に、セレブやハリウッドのタレントが彼女のコレクションを見る機会を与えるために彼女のデザインを特別室で展示する招待を受けたとき、Al-Nafisi氏は大変興奮しました。「Entertainment Tonight(エンターテインメント・トゥナイト)」の特派員、Carly Steel氏はすぐにRocks(ロックス)コレクションのイヤリングを身に着けてレッドカーペットに立っていました。また、2014年カンヌ映画祭でデザイナーがDanafisi氏の作品を入手すると、ホストの多くのセレブも彼女の作品を身に着けました。

最近、GIAの通信教育でAccredited Jewelry Professional (AJP アクレディテッドジュエリープロフェッショナル)の資格を取得したAl-Nafisi氏は新進のデザイナー達に「教育に投資し学び続ける」ことをアドバイスしています。

「私は子供の頃から宝石への情熱がありましたし、それはまだ、私の中で大きくなっています。大好きな何かを見つけるのに遅すぎることはありません。自分の情熱を追い求めることです。」と言います。

寄稿者の一人Jaime Kautsky氏はGIA DiamondsならびにGIA Accredited Jewelry Professional(AJP アクレディテッドジュエリープロフェッショナル)を修得し、『The Loupe(ルーペ)』誌の副編集長を数年務めていました。