変化を遂げる職場への適応: GIA、雇用に関する見解を提供
3月 5, 2019
最近行われたGIA国際宝石学シンポジウムでは、変化を遂げる職場と消費者の態度に対して宝石・宝飾業界が適応する必要があるというトピックについて、多くの議論が交わされました。
GIAでキャリアサービスアドバイザーを務めるJulia PopovichとGIAキャリアサービス部門でマネージャーを務めるPeter Hartsは、企業がこれらのニーズや問題を対処するために適応する方法について、いくつかのアドバイスを提供しています。
採用方法に関して言えば、宝飾業界は依然として伝統的な業界です。多くの企業は人材を探しているときに従来の方法を使って、募集要項をやみくもに掲載する代わりに、信頼できる人から紹介してもらうのを好みます。しかし、企業の規模に関わらず、ますます多くの企業が、市場での存在をもっと目立たせる必要があると認識しています、とHartsは説明します。
ソーシャルメディアが普及するにつれて、人材を募集しているときに従来の事務に加えて、デジタルマーケティングなどの珍しい特別なスキルを持っている人材を探している企業が増えているようです、とPopovichはつけ加えました。
また、雇用する企業は、求職者に自社を紹介したり、職場に最も合う人材を見つけるのに新しい方法を使用しています。
テクノロジーの登場により、企業はブランド認知度を高め、優秀な人材を獲得するのに新しい方法を使用しています。宝石と宝飾品キャリアセンターを備えているGIAは、この傾向の最前線にいます。宝飾業界専用のこのオンライン版の宝石&宝飾品関連職掲示板は、求職者や雇用者が無料で利用でき、資格のある求職者を素早く検索するために優れた機能を備えています。他の業界の組織も同様に、それぞれの業界特有のオンライン版の関連職掲示板を利用しています、とHartは語りました。
募集している職種に関しては、ミレニアル世代が、アンティークジュエリー、エステートジュエリー、古めのジュエリーに非常に関心を寄せているため、全国で鑑別士が必要とされており、古い作品の評価者や査定者が新たなに注目されていると、GIAキャリアサービスチームは主張しています。
また、新しい技術または従来の伝統的な方法で、ジュエリーを製造する者も必要とされていると、Popovichは述べました。
テクノロジーは、私たちがジュエリーをデザインし、製造する方法にも変化をもたらしたので、多くの新しいスキルが必要とされています。新しいテクノロジーが利用でき、その費用対効果が高く、さらには生産効率へ良い影響をもたらしているため、コンピュータ支援設計および製造 (CAD/CAM) の専門知識の需要はより増えています。この傾向は、独立した小売業者から有名ブランドの大企業や個人経営の製造者に至るまで業界全体に共通しています。さらに、ベンチ ジュエラーの需要は、生産のすべての部門で増加しており、2019年にはさらに増加すると期待されています、とPopovichは語りました。
テクノロジー以外では、若い消費者が持続可能性と倫理的な調達に非常に大きな関心を持っているので、米国のジュエリー製造者は、事業を米国に戻す傾向があります。これらの問題に注意を払うことは、新しい従業員として、そして宝石やジュエリーの消費者としてこれらの企業を引き付けるのに重要となります。
テクノロジーは、企業の生産性をさらに上昇させるために従来のスキルを向上させるので、この業界ではこれらの職種に対して強いニーズが依然として残っています。
GIAの宝石&宝飾品関連職掲示板での求人情報は以下のとおりです。
- 店舗販売員
- CAD/CAM (技術者/オペレータ/デザイナー)
- 品質保証の専門家および評価者 (宝石、ダイヤモンド、宝飾品)
- ベンチ ジュエラー (生産および独立)
GIAは、カールスバッド、ニューヨーク、ロンドンで毎年ジュエリーキャリアフェアを開催しています。詳細は、https://www.gia.edu/career-fairをご覧ください。
この記事は、月刊誌『Diamond District Monthly』2月号に初めて掲載されました。
Russell Shorは、GIA カールスバッドのシニア業界アナリストです。