GIAが検査を行った有名なダイヤモンド


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Hope Diamond(ホープダイヤモンド)、Dresden Green(ドレスデングリーン)、Idol’s Eye(アイドルズアイ)、Portuguese Diamond(ポルトガルダイヤモンド)、Moussaieff Red(ムーサイエフレッド) - これらの有名なダイヤモンドは何世紀にもわたって賞賛されてきた見事な美しさを誇る宝石です。 自然の驚異ともいえるこれらの宝石は常に謎のオーラに包まれており、GIAの研究者がそうした有名なダイヤモンドを検査することは大変名誉なことでした。

Hope Diamond(ホープ ダイヤモンド)
VS1 • 45.52ct
ホープ ダイヤモンド。 提供:Chip Clark/Smithsonian Institution(スミソニアン国立自然史博物館)
Hope Diamond(ホープ ダイヤモンド)は、おそらく世界で最も有名なカラーダイヤモンドです。 GIAのジェモロジストチームが1988年にこの石をグレーディングしました。 このダイヤモンドはルースの状態で重量を測定できたため、すぐに大きな発見が起きました。石は、それまで記録されていた44.50ctはなく、45.52ctの重量であったのです。 GIAのグレーダ-は他にも、Hope Diamond(ホープ ダイヤモンド)がクッションブリリアントカットであることを報告しました。 このダイヤモンドは天然カラーのファンシーダークグレイッシュブルーダイヤモンドとグレーディングされました。

1800年代以来、Hope Diamond(ホープ ダイヤモンド)はフローレスであると言われていました。 しかし検査中にGIAチームは、長い年月の間にダイヤモンドにはいくつかの摩耗マークが蓄積され、白っぽいグレイニングと微細なフェザーがいくつか見られることに気づきました。 クラリティはVS1(ベリー スライトリー インクルーデッド)とグレーディングされました。 ポリッシュはグッド、シンメトリーはフェアーからグッドと判定されました。 専門的な判定内容はさておき、Hope Diamond(ホープ ダイヤモンド)は他の宝石ではありえない想像力をかきたててくれます。

Dresden Green(ドレスデン グリーン)
41ct
ドレスデン・グリーン
1988年後半GIAのジェモロジストは、当時東ドイツであった「緑の円天井」(グリーンヴォールト:ザクセン王家の宝物館)で、有名なDresden Green(ドレスデン グリーン)ダイヤモンドを検査する許可を得ました。 天然のものとラボで照射処理したグリーンダイヤモンド(通常、どちらの場合でも放射線が色の原因となる)を識別する本質を理解する機会となることは明白で、研究者は特に興奮しました。 このダイヤモンドは1741年以降記録が残されており、研究者は、実験室での処理はされていないと確信していました。 ダイヤモンドは検査中も台座に取り付けられたままであったため、GIAのジェモロジストはグレーディングレポートを発行することができませんでした。

GIAの研究者は、Dresden Green(ドレスデン グリーン)を変形ペアシェイプのブリリアントカットのファンシーグリーンと判定しました。 天然のグリーンの色は中間の色調で、彩度はやや灰色がかっています。 「緑の円天井」(グリーンヴォールト)では、その重量を41ctと記録しています。

Portuguese Diamond(ポルトガル ダイヤモンド)
VS1 • 127.01ct

ポルトガルのダイヤモンド。 提供:Harold & Erica Van Pelt
南アフリカ原産のこのPortuguese Diamond(ポルトガル ダイヤモンド)は127.01ctの重量があります。 GIAのジェモロジストらはGIAカラースケールのMとグレードし、ファセットの1つにある小さなへこみと、テーブル上の2つの微細な傷のため、VS1のクラリティグレードをつけました。

ポルトガルダイヤモンドは非常に強い青色蛍光を持っており、これがダイヤモンド中のかすかな黄色の色をカバーするのに役立っていると思われます。 蛍光がとても強いので、1924年にはBlack, Starr & Frostはこの石をブルーダイヤモンドとして宣伝しました。

Idol’s Eye(アイドルズ アイ)
VVS1 • 70.20ct

アイドルズ アイ。 提供:Graff Diamonds(グラフ ダイヤモンド)
神話に包まれたもう1つの有名なダイヤモンド、Idol’s Eye(アイドルズアイ)はおそらく、良質のダイヤモンドの産地として有名なインドのゴルコンダ地区で採掘されたと言われています。 このダイヤモンドについては多くの逸話がつきまとっており、その一つはIdol’s Eye(アイドルズアイ)がNassak(ナサック)でもあるというものです。 ですがこれは反証されました。 アイドルズアイが文献上最初に確認されたのは、1865年7月にロンドンのクリスティーズのオークションで販売されていたロットのうちの1石としてでした。

GIAのジェモロジストらは、このIdol’s Eye(アイドルズアイ)が70.20ctであることを確認しました。 カラーグレードはベリーライトブルーで、クラリティはVVS1(ベリーベリー スライトリー インクルーデッド)です。

Moussaieff Red(ムサイエフ レッド)
5.11ct

ムサイエフ・レッド
Moussaieff Red(ムサイエフ レッド)はわずか5.11ctの重さしかありませんが、ほぼ完璧なレッドダイヤモンド(紫などの二次色相がない)で、これは飛び抜けて希少な石といえます。 ファンシーレッドという判定は異例のものです。 GIAの記録によると1957年から1987年の間、色相に関する判定が「レッド」のみのダイヤモンドのレポートの発行については一切記録がありません。

ダイヤモンドの赤色はパープリッシュレッド(帯紫赤色)やオレンジィレッド(帯橙赤色)といった他の色相に変化していることが多く、ファンシーレッドカラーとして知られているダイヤモンドはほんの少数しかありません。

1990年代にブラジルの農夫がMoussaieff Red(ムサイエフ レッド)を発見しました。 この宝石は、13.9ctの結晶からカットされ研磨されたものです。