スターオパール


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図 1。 この2.39カラットで透明の、薄い茶色がかったイエローのオパールには、6条のスターが見られました。 写真:Lhapsin Nillapat
オパールが遊色効果を示すことはよく知られています。 アステリズム(星彩効果)を示すこともありますが、スターオパールはアイダホ州から報告されているのみで、完璧な6条を有するスターは非常に稀です(J.V. Sanders、“The structure of star opals”(スターオパールの構造) Acta Crystallographica、A32 巻、1976年、334ー338頁)。 最近バンコクの研究室において、透明なスターオパ​​ールを検査する機会がありました( 写真1)。 2.39カラットの薄く茶色がかったイエローのカボションには、はっきりと6条のスターが見られました。

標準の宝石学検査によると、1.43のRI示数と、流体静力学的に計算された2.10のSGが得られました。 紫外線放射にさらされると、石は長波の下では強い青みがかった白、短波UVの下では弱い青みがかった白の蛍光色を発しました。 長波UVへさらされた後は、グリーンのリン光を発します。 エネルギー分散型蛍光X線分析(EDXRF)による高度な宝石学試験によると、シリカが豊富な素材の中に、アルミニウムと鉄を含むいくつかの微量元素を確認しました。 これらは、全てオパールの特性と一致しました。

顕微鏡検査では、大きな平行面が六角形を形どりながら交差し、遊色効果を表している様子が見られました(写真 2)。 これが6条のスターが見られる原因だったのです。 この珍しい石は、オパールに見られるスターは、隙間によって生じる、光の回析、又は、不揃いのサイズのシリカ球状粒子の積み重なり方によって起こるものであって、他の宝石素材のアステリズム(星彩効果)とは異なるものである事を、改めて思い起こさせます。

スターオパールの顕微鏡写真
図 2。 このオパールの顕微鏡写真は、大きな平行平面が交差しながら遊色効果が現れる事によって、アステリズム(星彩効果)が生み出されている事を示しています。 顕微鏡写真:Charuwan Khowpong (15倍に拡大)

Wasura Soonthorntantikulは、GIAバンコク支部ラボにおいての宝石鑑定士です。