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混合タイプのケープダイヤモンド


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図 1. この2.16カラットのファンシーオレンジイエローダイヤモンドは、混合型IaA> Bです。画像:Jian Xin (Jae) Liao
Ia型の天然イエローダイヤモンドまたは最も一般的なカラーダイヤモンドの「ケープ」ダイヤモンドは、紫外-可視領域の分析におけるN3(415 nm)とN2(478 nm)の吸収波長によって鑑別されます。 これらの欠陥は特徴的な黄色の色相を生成し、N3は一般的に良く見られる青色のルミネッセンスを生成します。 452nmと465 nmの弱いバンドも見えます(C.M. Breeding と J.E. Shigley、『ダイヤモンドの「タイプ」の分類システムと宝石学におけるその重要性』、G&G 2009年夏号 96-111ページ)。

ニューヨークのラボは最近、ケープストーンにしては珍しい特徴をもつ2.16カラットファンシーオレンジ・イエローダイヤモンド(図 1)について調べました。 UV-可視分光計で分析すると、ケープスペクトル、通常オレンジ色に関連した欠陥に加えて予想外の480nmのバンドを示しました。(図 2) 通常、ケープダイヤモンドに見られる飽和Iaのスペクトルとは対照的に、赤外分光分析ではIaABダイヤモンドと明確に呈しました。 異なる特徴を示したことから、DiamondView(ダイヤモンドビュー)で検査したところ青のゾーニングと黄色の蛍光を呈しました。( 図 3) ダイヤモンドビューで見えるダイヤモンド内の長く透明な結晶をラマン分光法で検査したところ、ケープダイヤモンドによくあるインクルージョンの無色ガーネットと鑑別されました。

ミックスケープダイヤモンドのUV可視吸収スペクトル
図2  「通常」ケーブ(青)のオーバーレイと「混合」ケープ(赤)を表示するUV-可視スペクトル。
細長い結晶と蛍光ケープダイヤモンド
図3。 ケープダイヤモンドのDiamondViewイメージは、細長い結晶と一緒に、青と黄色の蛍光が表示されている。 画像:Paul Johnson
480nmの光学的欠陥の特定構造はまだ解明されていませんが、黄色の蛍光と関連することがわかっています(Y. Luo と C.M. Breeding、「ダイヤモンド中の光学的欠陥により生じる蛍光性:測定、特性評価、課題」 G&G 2013年夏号82-97ページ)。 I型ダイヤモンド中の酸素が置換わり欠陥が発生することがあります。 データやラボの検査の結果、この石はラボで処理されたものではなく、橙色の化学成分を生成する480 nmバンドが混合した希少な天然ケープダイヤモンドと結論付けることができます。

Martha Altobelli と Paul JohnsonはGIAのニューヨークラボの研究者です。