Geological Society of America(米国地質学会)年次総会で宝石学にスポットライト
12月 10, 2014
しかし、Geological Society of America’s (米国地質学会、GSA)の年次総会に出席したGIAの研究チームや他の地球科学者にとって、宝石の最たる魅力はその科学なのです。
この会議は、地質科学界の中でも最も高く評価されているひとつであり、世界中の50以上の国を代表するトップ研究者ならびに著名な学者が集います。
この会議には地球科学の専門家や学生が出席します、とGIAの名誉リサーチフェローであるJames Shigley博士は述べます。 実際、およそ6,700名の参加者のうち約40%が地球科学の学部および大学院の学生でした。
この会議でGIAは、新しい顧客と接し、科学業界の方々に私たちの研究を紹介することができます、と彼は話しました。 また、地質学の学生が宝石学に触れる機会を与えます。 私たちは、地球科学分野に関係するGIAの教育プログラムや雇用機会に関心を持つ多くの人と話をしました。
地球科学の分野として宝石学が近年認識されるようになっていても、GIAのブースの来場者にはGIAについて知らない人が多くいたことをShigleyは語りました。
会議での私達の存在が来場者に、我々が誰であるか、我々は何をしているか、そして宝石学分野でどのような職種があるかなど詳細を知ってもらう機会となりました、と彼は付け加えました。 会議はGIAの研究者との対面しての会話をするチャンスでありました。
カナダ、ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーで10月19日〜22日開催、2014年GSA会議は、346のテクニカルセッションおよび4,487件の口頭またはポスター発表を含みました。 各半日のセッションは、多数の専門家や学生が関連したテーマの簡単なプレゼンテーション行う形で構成されていました。 GIAは長年、会議でブースを受け持っていましたが、昨年のGSA125周年記念の際、機関は半日セッションを初めて主催しました。 そして本年GIAは、全日のプレゼンテーションとなる連続セッションを開催しました。
GIAのプレゼンテーションは、探査、宝石の形成条件の記録、その特性の決定、および宝石鑑別技術の向上などの宝石科学の重要性について重点を置きました。 このセッションは、21世紀の宝石学会研究:ダイヤモンドと他の宝石鉱物の探査、地質および特性、という表題で、Wuyi Wang博士、Mike Breeding博士、Troy Ardon、そして両者共にGIAの博士号終了研究員であるAaron PalkeならびにKaren Smit博士のみならず、地球科学コミュニティ内において著名な研究者や専門家など、主要なGIAの研究者からのプレゼンテーションが含まれました。
ShigleyおよびRichard T. Liddicoat Gemological Library宝石学会図書館情報センターのGIAのディレクターのDona Dirlamがプレゼンテーションの司会とを行いました。
GIAはこれらのセッションのほかに、コロンビア産エメラルド、ダイヤモンド内包物とおよび1800年代初頭Sowerby社のBritish Mineralogy(英国の鉱物学)図解入り出版物からのトピックを含め、4つの宝石学に関連するポスター発表を開催しました。 各発表者、または発表者のグループは、研究のポスターを作成し、そして関心を抱く出席者の現場での質問に対応しました。
GIAのバンクーバー同窓支部は、地元の卒業生が会議の研究者や講演者と会合するためのイベントを開催しました。 50名以上が、10月20日のディナーレセプションに集いました。
1980年以来、GSA会議に携わってきたDirlamは、この会議が科学界に対する重要性ついて理解しており、GIAの参加に長年尽力してきました。 GIAにとって、地球科学の進歩について学ぶことが重要であるだけでなく、それは宝石学研究を共有する場を提供するものであると彼女は言及しました。
この会議における私たちの関与は、GIAの研究者が日々行っている調査を参加者に明らかにするのです、とDirlamは語りました。