プレスリリース

GIAがラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドに新しい記述用語を採用


この変更は、製造されるダイヤモンドのカラーとクラリティが狭い範囲に限られていることを反映したものです。

カリフォルニア州カールスバッド ー 2025年6月2日 ー GIA(米国宝石学会)は年内中に、ラボラトリーグロウン (合成)ダイヤモンドの品質を表現する記述用語の使用を開始し、その後はGIAが天然ダイヤモンドのために開発したカラーとクラリティの用語体系はラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドには使用されなくなります。 当機関では、引き続きラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドの評価と鑑別を行います。

改訂されるラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドに関するGIAの記述システムでは、提出されたアイテムがラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドであること、および「プレミアム」または「スタンダード」の2つのカテゴリーのいずれかに該当するかどうかを確認します。このカテゴリーは、カラー、クラリティ、フィニッシュに関する指標の組み合わせによって定義されます。 人工ダイヤモンドが品質に関する最低基準を満たさない場合、GIAの評価は受けられません。 ラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドに関する現行のGIAサービスは、ラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドの記述システムの改訂が最終決定されるまで引き続きご利用いただけます。

「他の人工宝石素材と同様に、ラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドも引き続き受け入れられ、人気が高まることが予想されます」とGIAエグゼクティブ バイスプレジデント兼チーフ ラボラトリー アンド リサーチ オフィサーのTom Moses氏は語ります。 「市場に出回るラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドの95%以上が、カラーとクラリティの非常に狭い範囲にあります。 そのため、GIAが天然ダイヤモンドの幅広く連続したカラーとクラリティのために作られた用語体系を使って人工ダイヤモンドを説明することは、もはや意味がありません。」

GIAは、天然ダイヤモンドの特徴を明確に伝え、消費者の混乱を減らすために、天然ダイヤモンドのカラーとクラリティにおいて現在普遍的に受け入れられているスケールを1940年代に開発しました。 GIAがラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドの品質を説明する方法を変更することで、消費者は2つの製品の起源の重要な違いを理解し、信頼性を確保し、十分な情報と知識を得た上で購入の意思決定を行うことができるようになります。

ラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドのためのGIAサービス改訂版の価格と提出ガイドラインは現在開発中で、第3四半期後半に発表される予定です。 ラボラトリーグロウン(合成)ダイヤモンドの既存のGIAレポートは引き続き有効です。


GIAについて

1931年設立の独立非営利組織であるGIA(Gemological Institute of America)は、宝石学における世界有数の権威として認められています。GIAはカラー、クラリティ、カット、カラット ウェイトからなる有名な4Cを考案し、さらに1953年にはダイヤモンドの品質の基準として世界中で認知されているインターナショナル ダイヤモンド グレーディング システム™を開発しました。

研究、教育、宝石学ラボ サービスおよび機器の開発を通じて、当機関は、最高基準の誠実性、学術活動、科学知識、プロフェッショナリズムを維持することにより宝石・宝飾品に対する公共の信頼を確保することに専念しています。