GIAが世界で2番目に大きいダイヤモンドを検査
卓越した宝石学的品質を持つ、特筆すべき大きさのタイプIIaダイヤモンド
カリフォルニア州カールスバッド ー 2025年8月28日 ー 2025年7月、ボツワナのハボローネにある米国宝石学会(GIA)のラボラトリーで、GIA取締役副社長兼ラボラトリー研究主任責任者のTom Moses氏と研究開発副社長のWuyi Wang博士を含むGIAのスタッフが、重さ2,488.32カラット(約1.10ポンド=約0.498キログラム)のダイヤモンド原石を検査しました。
「これは間違いなく歴史的に重要なダイヤモンドです」と、Tom Mosesは言います。 「私は幸運にも、重要で、大きく、非常に希少なダイヤモンドを数多く調べることができましたが、これほどの大きさの宝石品質のダイヤモンドは見たことがありません。」
2024年8月、ボツワナのカロウェ ダイヤモンド鉱山でLucara Diamond Corporation(ルカラ ダイヤモンド社)が発見したこのダイヤモンドは、120年前に南アフリカで発見された伝説的な3,106カラットのカリナン ダイヤモンドに次ぐ大きさです。 回収時の重さは2,492カラットで、当時は一般に「ルカラの原石」と呼ばれていたこのダイヤモンドは、ボツワナでの公募によってMotswedi(モツウェディ)と名付けられました。 「Motswedi」とは、ボツワナの国語であるセツワナ語で泉や水源を意味します。 2012年の操業開始以来、カロウェ鉱山は、希少価値の高い高品質で大粒のダイヤモンドを産出することで国際的な評価を得ています。
「私たちの検査で、Motswediは宝石質の単結晶で、窒素を含まないIIa型ダイヤモンドであることが確認されました」と、Wuyi Wang博士は述べます。 「現存する単結晶ダイヤモンドの中で最大のもので、大半のダイヤモンドよりもさらに地中深くで形成されたものであることは間違いありません。」
GIAのチームは、この巨大なダイヤモンドとともに、採鉱会社による洗浄と検査中に割れた合計1.50カラットの複数の小さな破片を検査しました。 回収時とGIAが検査した時のダイヤモンドの重さの違いの大部分は、これらの破片によるものです。 検査の結果、この巨大なダイヤモンドは、インクルージョンの少ない、いくつかの宝石品質の大きな「ブロック」に分かれていることが判明しました。
GIAが行った科学的検査の詳細は、GIA.eduのTom MosesとWuyi Wangによる記事https://www.gia.edu/gia-news-research/gia-tests-the-motswedi-diamondをご覧ください。
GIAは世界で最も包括的な宝石学的研究を行っています。 60人以上の科学者、研究者、技術スタッフからなるグローバルチームが、ダイヤモンド、カラーストーン、真珠の特性について徹底的な研究を行っています。 GIAが資金を提供するこの研究は、研究所の教育プログラムと業界をリードするラボラトリーサービスを支え、宝石とジュエリーに対する公共の信頼を確保するというGIAの使命を支えています。
2025年7月、ボツワナのハボローネにあるGIAラボラトリーで、2,488.32カラットのMotswediダイヤモンドを検査するGIA取締役副社長兼ラボラトリー研究主任責任者のTom Moses氏。 写真撮影:Wuyi Wang/GIA©