GIAがクリスティーズの「Magnificent Jewels(素晴らしい宝石)」オークションで歴史的なダイヤモンドを鑑定
マリー・テレーズのピンクダイヤモンド リングをはじめ、30点以上の特別なアイテムが展示されます。
カリフォルニア州カールスバッド ー 2025年6月12日 ー 米国宝石学会(GIA)は、6月17日にニューヨークで開催されるクリスティーズの「Magnificent Jewels(素晴らしい宝石)」オークションに先立ち、30点以上の希少で歴史的に重要な宝石の鑑定を行いました。 中でも注目すべきは、歴史上最も象徴的な人物の一人であるフランス王妃マリー・アントワネットと、後にその娘であるアングレーム公爵夫人マリー・テレーズにちなんだマリー・テレーズ ピンクで、GIAによってファンシー パープル-ピンクとグレーディングされた10.38カラットのダイヤモンドです。
クリスティーズによる推定価格は300万~500万ドルで、このリングはそのいきいきとしたパープルピンクの色合い、モディファイド ブリリアント カイトカット、王室御用達という出自で際立っています。 パープルピンクのダイヤモンドが発掘されることはめったにないインドが原産地と思われ、1700年代半ばに製作されました。 マリー・テレーズ ピンクは、王妃マリー・アントワネットから娘のアングレーム公爵夫人マリー・テレーズへ、そして姪のシャンボール公爵夫人マリー・テレーズへと受け継がれたと考えられており、宝石学的にも歴史的にもユニークな宝石です。
「GIAはオークションに先立ち、マリー・テレーズ ピンクを鑑定し、ダイヤモンドの色の起源と内部特徴を確認する詳細な宝石学的評価を行いました」と、GIAの取締役副社長兼最高研究所・研究責任者であるTom Mosesが述べます。 「GIAは鑑定作業を通じて、これらの注目すべきダイヤモンドの特性と歴史を記録する手助けをしています。」
マリー・テレーズ ピンクのほかにも、GIAはオークションに出品される30以上の優れたジュエリーを評価しました。 そのうちのひとつは、60カラットを超えるマウントされていないダイヤモンドで、シンメトリー、内部クラリティ、全体的な輝きが注目に値します。 もうひとつのハイライトは、ヨーロッパの伝統的なデザイン要素を取り入れたダイヤモンド ペンダント ネックレスです。
カラーダイヤモンドに対する世界的な注目が高まり、オーストラリアのアーガイル鉱山などが閉鎖される中、マリー・テレーズ ピンクのような石は、自然と歴史が生み出し、保存し、受け継いできたものの物理的な記録となっています。
マリー・テレーズ ピンクのGIAカラー ダイヤモンド グレーディング レポートNo.10064909は、GIAのウェブサイトでご覧いただけます。
10.38カラットのファンシー パープルピンクのモディファイド カイト ブリリアントカット ダイヤモンド、ラウンド ダイヤモンド、ブラッケンド プラチナ。
10.38カラット、ファンシー パープル-ピンク ダイヤモンド、ナチュラルカラー、SI1クラリティ。