記者発表

GIAシンポジウムでの研究成果の発表


世界をリードする研究者たちが最新の研究成果を発表します

カリフォルニア州カールスバッド – 2018年7月13日 – 客観的で独立した科学研究は、新しい宝石の発見、処理、鑑別技術および宝石・宝飾業界において進化を遂げる技術の影響を理解する上で重要となります。地質学、鉱物学、ダイヤモンドの形成および関連分野を先導する研究者たちが、2018年10月7-9日にカリフォルニア州カールスバッドで開催されるGIAのInternational Gemological Symposium(国際宝石学シンポジウム)で最新の研究成果を発表します。
 

  • Columbia University(コロンビア大学)で持続可能な投資センターのシニア研究員およびUniversity of Delaware(デラウェア大学)で宝石および持続可能な開発ナレッジハブのディレクターを務める Saleem Ali博士は、講演会『宝石と持続可能な生活:鉱山から市場まで』を行います。
 
  • Louisiana State University(ルイジアナ州立大学)地質学部と地球物理学部のAdolphe G. Gueymard名誉教授およびGIA理事会のメンバーであるBarbara Dutrow博士は、『トルマリン: 地質学的進化への宝石の案内』を発表します。
 
  • University of British Columbia(ブリティッシュコロンビア大学)で地球海洋大気科学部の教授およびThe Canadian Mineralogist(カナディアン・ミネラロジスト)の編集者であるLee Groat博士は、『カラー宝石鉱床と現代の指紋検出法の科学的研究』を紹介します。
 
  • Andrey Katrusha博士は、『HPHT法による超大型合成ダイヤモンドの製造』を発表します。彼は、高圧と高温で処理を行い大きいまたは巨大な合成ダイヤモンドを製造する分野において世界をリードする専門家です。
 
  • Royal Society of CanadaZ(ロイヤル・ソサエティ・オブ・カナダ)の研究員およびUniversity of Alberta(アルバータ大学)で地球大気科学部の教授を務めるD. Graham Pearson博士は、講演会『ダイヤモンドの形成の理解における現代の進歩』で新しいテクノロジーと技法を探求します。
 
  • GIAで研究科学者を務めるEvan Smith博士は、『天然のタイプ IIa & IIb ダイヤモンドの形成』について説明します。
 
  • Element Six (E6)でCVD合成ダイヤモンドの販売ディレクターを務めるDaniel Twitchen博士は、講演会『合成CVDダイヤモンド』を発表します。

 
7つの基調講演者に加えて、宝石学研究に関する様々なプレゼンテーションが行われます。シンポジウムでの研究発表は、カラーストーンと真珠、ダイヤモンドの地質学、ダイヤモンドの鑑別、宝石の特徴、一般的な宝石学とジュエリー、宝石の産地および形成、新しいテクノロジーと技法という7つのテーマに焦点を当てます。
 
また、これらのテーマは、60人以上の参加者が『ジュエリーにおける絶滅危惧種の使用』『ダイヤモンドの販売における蛍光の影響』などのトピックに関する研究要約を紹介する重要なポスターセッションでも説明されます。シンポジウムの参加者は、セッションが行われている際にポスターの発表者と対話することができます。
 
すべての口頭およびポスターによるプレゼンテーションの要約は、Gems & Gemology(宝石と宝石学)2018年秋号に掲載されます。
 
ハーバードビジネススクール(HBS)の教授が、すべてのHBSプログラムでも採用されている有名なケーススタディ方法を用い、ビジネス概念と技術革新のコースを主導します。このシンポジウムは、宝石・宝飾業界の未来に対する予測について業界のリーダーが議論を交わす画期的なイベント「フューチャースケープ・フォーラム」で幕を閉じます。
 
プログラムの登録および詳細、関連イベント、宿泊施設に関しては、symposium.gia.eduをご参照ください。


GIAについて

1931年設立の独立非営利組織であるGIA(Gemological Institute of America)は、宝石学における世界有数の権威として認められています。1950年代初頭、GIAはカラー、クラリティ、カット、カラット重量で有名な 4C を考案しました。さらに1953年にはインターナショナルダイヤモンドグレーディングシステム™を開発し、これは現在世界中のほぼすべての宝石専門家や宝石商により認識されています。
 
研究、教育、宝石学ラボサービスおよび機器の開発を通じて、当機関は、最高基準の完全性、研究活動、科学知識、プロフェッショナリズムを維持することにより宝石・宝飾品に対する公共の信頼を確保することに専念しています。