誕生石

5月の誕生石

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5月の誕生石であるエメラルドは、復活と再開を連想させる宝石であり、千年以上もの間こよなく愛されています。緑色の定義として広くみなされているエメラルドの色ほど春にふさわしいものはありません。「エメラルドの島」というアイルランドの愛称から有名な宝石が放つ鮮やかな緑色に至るまで、この5月の誕生石のエメラルドは、何世紀もの間、私たちの心を虜にしてきました。
 
この豊かな多種多様の緑色からは、心が落ち着く、緑豊かな庭園が思い浮かびます。伝説では、エメラルドには、身に着ける人により高い知性と機知を与える力があると言われました。また、コレラやマラリアのような病気を治す力もあると信じられていました。現在、エメラルドは結婚記念日の20周年および35周年に贈られる宝石となっています。

誕生石「エメラルド」

    

誕生石「エメラルド」の意味 & 歴史

エジプトのファラオからインカ帝国の皇帝まで、エメラルドは王族たちを魅了してきました。クレオパトラはそのエメラルドへの情熱で有名で、装飾品としてこれを使いました。南米の植民地時代に作られた伝説的なアンデスの王冠は、スペイン人がこの5月の誕生石をいかに崇拝していたかを表す一例です。伝説によれば、現在アタワルパ エメラルドと呼ばれる最大の石は、征服者フランシスコ・ピサロがインカ帝国最後の皇帝アタワルパから取得したものとされています。17世紀に沈没したスペインのガレオン船、Nuestra Señora de Atocha(ヌエストラセニョーラ·デ·アトーチャ)から回収されたエメラルドとゴールドの宝物は、新世界からスペインに送られた植民地時代の富のほんの一部を表しています。

アンデスの王冠は、金のヘッドピースに目を見張るような24カラットのエメラルドのセンターストーンと442個のエメラルドがセットされている。写真提供:Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)
アンデスの王冠は、金のヘッドピースに目を見張るような24カラットのエメラルドのセンターストーンと442個のエメラルドがセットされている。写真提供:Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)

ヌエストラ・セニョーラ・デ・アトーチャ沈没船から回収されたエメラルドの十字架とゴールドのロザリオ。提供: Eileen Weatherbee 写真撮影:Robert Weldon/GIA
ヌエストラ・セニョーラ・デ・アトーチャ沈没船から回収されたエメラルドの十字架とゴールドのロザリオ。提供: Eileen Weatherbee 写真撮影:Robert Weldon/GIA


「エメラルド」という言葉は、緑の宝石を意味する古代ギリシャ語smaragdosに由来します。紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火で死亡したローマの著述家、プリニウス・セクンドゥスは、百科事典のような著書『博物誌』で「これよりも緑色のものは存在しない」と記しています。また彼は、この5月の誕生石には宝石をカットする職人を助ける癒しの力が備わっているともしています。「職人たちにとって、エメラルドを見つめることは最良の目の回復方法である。柔らかな緑色は疲れや倦怠感を癒し、取り除く。」緑色はストレスと目の緊張をほぐすと信じられてきたことが、今では科学で証明されています。

この緑色の誕生石は、魔法の力を持っているとも考えられていました。舌の下にエメラルドを入れると、未来を予見することができると信じられていたのです。また、雄弁になれる、恋人の約束の真偽を暴くなどと信じている人もいました。

エメラルドの産地

コロンビアは500年以上の間最高級のエメラルドを産出し続け、コロンビア産エメラルドは他の産地からの宝石の基準となってきました。コロンビアの3つの採鉱場所、Muzo(ムゾー)、Chivor(チボール)、Coscuez(コスケス)が特に注目に値します。各産地とも採掘される色には幅がありますが、一般的に言って、澄んだ、濃い色調の緑のエメラルドはムゾー産です。より淡い色調と青みがかった緑のエメラルドはチボールと関連があります。わずかに黄色がかった緑のエメラルドはコスケスで採掘されています。
 

Muzo(ムゾー)周囲の熱帯性の谷の上を覆うようにアンデスの山々の緑が生い茂る。写真撮影:Robert Weldon/GIA
Muzo(ムゾー)周囲の熱帯性の谷の上を覆うようにアンデスの山々の緑が生い茂る。写真撮影:Robert Weldon/GIA


エメラルドは、ブラジルのミナスジェライス州でも発見されています。この緑色の誕生石を最も多く産出する採掘場所の一つが、高度化されたBelmont(ベルモント)鉱山です。Capoeirana(カポエイラナ)はもう一つの重要な地域で、自営の鉱山労働者による、小規模の操業が主に行われている起伏の激しい土地です。

エメラルドの原石を手にするCapoeirana(カポエイラナ)鉱区の自営の鉱山労働者。写真: Eric Welch/GIA
エメラルドの原石を手にするCapoeirana(カポエイラナ)鉱区の自営の鉱山労働者。写真: Eric Welch/GIA


5月の誕生石、エメラルドはアフリカでも発見されています。ザンビアが主要な産地で、Ndola(ンドラ)地方制限区域の鉱山は、青みがかった緑で、より濃い色調のエメラルドを産出することで知られています。パキスタンとアフガニスタンも重要な産出国です。

誕生石「エメラルド」のお手入れ & クリーニング

エメラルドは、硬度を示すモース スケールで7.5~8で、硬度10のダイヤモンドに比べ、ひっかき傷のできやすい石です。5月の誕生石、エメラルドは色またはクラリティを向上させるために処理が施されていることがよくあります。一般的な処理方法は次のようなものです。

1. 染色: 色が薄く、フラクチャーの入ったエメラルドの色を改良するため、緑色に染色します。
2. フラクチャーの充填: エメラルドの表面に達したフラクチャーを充填するために、オイル、ワックス、人工樹脂が使用されることがよくあります。フラクチャーを目立たないようにし、見た目のクラリティを高めることが目的です。充填剤の使用量は目立たない程度から多量までさまざまです。これらの材料は、安定性の度合いが異なります。

エメラルドの誕生石には特別の配慮が必要です。高温、気圧の変化(航空機の客室など)、刺激性の化学物質などにさらすことは避けてください。超音波による振動と高熱により充填剤がフラクチャーからにじみ出る場合があるため、超音波洗浄器にはエメラルドを入れないでください。充填されたエメラルドはまた、皿洗いの際お湯がかかることにより損傷することがあります。柔らかいブラシと温かい石鹸水を使用してやさしく洗うとエメラルドを最も安全に洗浄できます。


6つのダイヤモンドが横にあしらわれたこの3.69ctの石にエメラルドの美しさが見られる。写真撮影:Robert Weldon/GIA、提供: Ismael Daoud
6つのダイヤモンドが横にあしらわれたこの3.69ctの石にエメラルドの美しさが見られる。写真撮影:Robert Weldon/GIA、提供: Ismael Daoud


5月の誕生石、エメラルドは、至る所で芽吹く生命を謳歌するのにふさわしい宝石です。エメラルドの豊かな緑の色相を見つめると、その魔法にかけられることは間違いありません。世界各地にあるエメラルドを産出する鉱山は、緑色を愛する方または5月生まれの方がすべてこの宝石に常に魅了されることを確かにします。あなた自身、または大切な人に、この季節の豊かさをとらえたエメラルドを贈ってみませんか。エメラルドの購入ガイドで、美しいエメラルドの選び方について詳しく学びましょう。

エメラルドの詳細 エメラルドの購入者のための手引き


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