誕生石

1月の誕生石

1月の誕生石は、ファセットカットされたこれらの宝石のように広範囲の色のものがある。 Shadow

1月生まれの方は、誕生石として美しく多様なガーネットを持っていてラッキーです。ガーネットは、赤色が一般的ですが、オレンジ色、黄色、紫色、鮮やかな緑色など、色彩豊かな色合いが特色です。照明により青から紫色に色が変化するガーネットもあります。ガーネットの誕生石の本当の価値は、身につける人に健康、富、幸福をもたらす力であると信じる人もいます。

誕生石「ガーネット」

誕生石「ガーネット」の意味 & 歴史

「ガーネット」という名前は、共通点である赤い色の「ザクロ」という意味を持つ中世のラテン語「granatus(グラナタス)」に由来します。 ガーネットは、宝石や研磨材として青銅器時代から使用されてきました。赤いガーネットがちりばめられたネックレスを、古代エジプトのファラオが着用していました。古代ローマの印章指輪は、重要な書類の封蝋のために使用された、ガーネットのインタリオが特徴です。また、赤いガーネットは中世の聖職者や貴族に好まれました。

ガーネットは、実際にはいくつかの鉱物で構成されています。パイロープ、アルマンディン、スペサルティン、グロッシュラー、アンドラダイト (灰鉄ザクロ石)の5つの鉱物は、宝石として重要です。パイロープとアルマディンは紫色から赤色のものです。スペサルティンは、素敵なオレンジ色と黄色のものがあり、アンドラダイト (灰鉄ザクロ石)は、主に黄色から緑色(宝石変種のデマントイド)となっています。グロッシュラーは無色から黄色、帯赤橙色や帯橙赤色、そしてツァボライトと呼ばれる強く鮮やかな緑色まで、色の範囲が最も幅広くなっています。

スミソニアンのアンティークパイロープの髪飾りは、最も有名なガーネットジュエリーのひとつです(パイロープは「炎のような目」を意味する、ギリシャ語の「pyrōpos」から来ています)。女王が穏やかに宮廷を見渡すように、大きなローズカットガーネットが頂点にはめ込まれています。このティアラ状のジュエリーを飾るパイロープガーネットは、ボヘミア(現チェコ共和国の一部)の歴史的な鉱山で採鉱され、これらの豊かな赤色の美しい宝石は、この作品が作られたビクトリア朝時代(1837-1901)に高い人気がありました。
 

パイロープガーネットでできたこのアンティークの髪飾りは、Smithsonian Institution(スミソニアン協会)の天然石コレクションの一部である。
パイロープガーネットでできたこのアンティークの髪飾りは、Smithsonian Institution(スミソニアン協会)の天然石コレクションの一部である。


誕生石のガーネットのよく知られた健康効果にご興味がおありですか。インド占星術によると、ガーネットはネガティブな感情 (うつ病、罪悪感など) を無くし、クリエイティブな思考と心に平和をもたらすために大きな自信と精神的な明晰さを植え付けると伝えられています。 古代および中世の時代では、ガーネットのような宝石は、炎症性疾患を治したり、怒りをおさめるものとしても考えられてきました。

ガーネットの原産地

ガーネットは、さまざまな地域や国で産出されます。ボヘミアは、ビクトリア王朝期に非常に人気を博していた赤いパイロープガーネットの主要な原産地でした。19世紀のロシアでは、ウラル山脈から産出されたグリーンデマントイドガーネットは、ロシアの皇族から賞賛され、偉大なジュエラーであるPeter Carl Fabergé(1846–1920年)に用いられていました。今日、アフリカ大陸が世界のガーネットの多くを供給しています。ナミビアは、現在デマントイドを産出しており、市場で見られる明るいグリーンのツァボライトのほとんどは、ケニア、タンザニア、マダガスカルで産出されています。また、ナミビアとタンザニアは豊かなオレンジ色から黄色のスペサルティンガーネットの主な原産地でもあります。長年にわたり、南カリフォルニアのリトルスリー採鉱地域は、この魅惑的な宝石を産出することで知られていました。また、この1月の誕生石は、ミャンマー、ブラジル、イラン、アフガニスタン、パキスタン、インド、スリランカなど他の国々でも発見されています。
 

1月の誕生石であるツァボライトガーネットの一握りの小さな原石を手にするケニアのVoi(ボイ)の鉱夫。
ケニアのVoi(ボイ)近くで働くこのツァボライト鉱夫のような小規模の宝石鉱山労働者が、世界の宝石の80%を供給していると推定されている。写真撮影:Robert Weldon/GIA

誕生石「ガーネット」のお手入れ & クリーニング

ガーネットはその種類により、モース スケール上で6.5から7.5の範囲にあります。これは、この誕生石がルビー、サファイア、およびダイヤモンドよりも破損しやすいことを意味します。すべてのガーネットが日常的な着用に向いているわけではありませんが、イヤリング、ブローチ、ペンダントなどには最適です。ガーネットの宝石を保管する場所には気をつけてください。それは、ダイヤモンド、ルビー、サファイアなどのより硬度な宝石にガーネットが触れると、傷が付くことがあるためです。また、ガーネットは、オパールや真珠などの硬度のあまり高くない宝石を傷付けることがあります。
 
ほとんどのガーネットは処理が施されていません。しかし、フラクチャー充填をしているガーネットがたまに見かけられることがあります。これは、ガラスのような物質で表面に達している傷を充填することによって、宝石のクラリティ(透明度)を改善するために施される処理です。このような処理を施した宝石には特別な注意が必要です。いずれにせよ、温かい石鹸水で柔らかいブラシを使ってガーネットを安全に洗浄することができます。超音波洗浄機は、宝石にフラクチャーがあったり、フラクチャー充填で処理されている場合を除いて、通常安全です。スチームクリーナーはお勧めしません。
 

5.55カラットのオーバルカットのツァボライトガーネットリング。2つのファンシーイエローダイヤモンドと136粒のラウンドダイヤモンドとともにプラチナにセットされ、1月の誕生石の魅力が一層引き立つ。
この見事な5.55カラットのツァボライトガーネットは、合計0.71カラットの2つのファンシーイエローダイヤモンドと合計1.02カラットの136粒のラウンドダイヤモンドとともにプラチナにセットされている。提供:Omi Privé(オミ・プリヴェ)


1月の誕生石を購入予定の場合や、2年目の結婚記念日祝いの宝石を購入予定である場合も、GIAガーネット購入ガイドを必ずご参照ください。あなたにぴったりのガーネットを探すために必要な重要なヒントが載っています。これを持参して、自信を持ってお買い物をしましょう。

ガーネットの詳細 ガーネット 購入者のための手引き


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