アクアマリンの品質を決定する要因


アクアマリンのQF 94675
この3.74カラットの プリンセスカットのアクアマリンは、周囲にあしらわれた22個のダイヤモンドによって見事なミディアムブルーの色を際立てせています。 リングは、Zoltan David(ゾルタン・デビッド)による著作権保護されたオリジナルデザインのものです。 - 提供:Robert Weldon(ロバート・ウェルドン), Nancy's Collection(ナンシーコレクション)
商業市場において、アクアマリンは、加工処理された注目のブルートパーズと競合関係にありますが、良質なアクアマリンは、同程度の品質を有するブルート​​パーズよりもはるかに価値を持ち販売されます。

カラー
アクアマリンの色の範囲は非常に狭いものです。その範囲は、青から、ごくわずかに緑がかった青、緑がかった青、非常に強い緑を帯びた青、あるいは緑青色まであります。 その宝石の最も価値のあるものは、やや強味を伴った、濃い青からわずかに緑がかった青色です。 一般的に、透明度のある濃い青色であるほど、価値が高くなります。 アクアマリンのほとんどは、明るい緑がかった青色です。

32.10カラットのハート型のブラジル産アクアマリン
この見事な32.10カラットのハート型に加工されたブラジル産アクアマリンは、やや強く、中程度に濃く、ごくわずかに緑がかった青で、最も良質な色を示しています。 - 提供:M.Chung Gemstones and Fine Jewelry Co.
バイヤーの中には、より緑がかった自然な色を好む者もいますが、市場に出るアクアマリンのほとんどは、純粋な青味を出すために加熱処理が施されています。

一般的に5カラット以上の大きなサイズに加工されたアクアマリンは、強く深い色を示すことが多いものです。 小さな石で十分に魅力ある彩度を示すことは珍しいのですが、アフリカにあるいくつかの鉱山、例えばナイジェリア、マダガスカル、そしてモザンビークの鉱山からは、5カラット未満でも強い色を示す石が産出されます。 このような理由により、小さくても最高の色を持つアクアマリンは、同色の大きな石よりも1カラット当たりの価格が高く販売される場合があります。

クラリティ(透明度)
ファセット加工されたアクアマリンのほとんどは、アイクリーン(肉眼では内包物が見えずクリーン)です。 液体インクルージョンの内包する結晶もありますが、加工石のほとんどは、ほぼ、あるいは全くクラリティ特徴が見られません。 肉眼で見えるインクルージョンを持つ石は、通常はカボション、ビーズ、あるいは彫刻に加工されます。

アクアマリンの彫刻
彫刻には、半透明から不透明のアクアマリンが好まれます。 - 提供:Neoart Peru(ネオアート・ペルー)
Faceted(ファセット)カットされたアクアマリン
ファセット加工されたアクアマリンは、通常は肉眼で見えるインクルージョンがありません。 - 提供:Dudley Blauwet (ダドリー・ブラオウェット)
ある種のベリル(緑柱石)の結晶には、長い中空の、あるいは液体で満たされたチューブ状のインクルージョンが平行に見られることがあります。このような場合カッターは、原石をキャッツアイとして加工します。

緑がかったアクアマリンカボション
極めて緑色を帯びたこのアクアマリンのカボションには、キャッツアイを示す平行線状のインクルージョンが多く見られます。
カット
アクアマリンは、ほとんどにおいてどの様な形にも加工できますが、多くの場合、カッターは、エメラルドカット、あるいはラウンドやオーバル(楕円形)のブリリアントカットとして仕上げます。 原石はとても豊富に存在するため、通常良いカットが施されます。 その十分な硬度と透明度があるために、デザイナーやアーティスト、そして彫刻家に人気があります。 宝石彫刻家は、アクアマリンを使用してファンタジーカットや装飾的な置物に加工していきます。

アクアマリン
アクアマリンは、さまざまなカットスタイルの標準サイズに加工することができます。
Emerald(エメラルド)カットのアクアマリン
エメラルドカットは、アクアマリンに共通するカットスタイルの一つです。 - 提供:ICA
アクアマリンは、結晶を観察する方向により異なる色を見せる多色性です。その場合、ほぼ無色から強い青色を示します。 幸い、青色を示す多色性の方向は、結晶の長さと並列したファセットの表面と、最大の歩留まりとなる石取りの方向と一致しています。

10.37カラットのアクアマリン
この10.37カラットの美しいカットに見られるように、アクアマリンは芸術的なものを生み出すデザイナーにとって最高の材料となります。 - 提供:Lydia Dyer(リディア・ダイアー), John Dyer & Co.(ジョン・ダイアー&カンパニー)
アクアマリンのデザイナージュエリー
ファセット面にインクルージョンが多く見られるアクアマリンは、大抵、デザイナージュエリー用として彫刻されます。 - © GIA and Tino Hammid(ティノ・ハミド)
カラット(重量) 
アクアマリンの結晶の範囲は、非常に小さなものから極めて大きなものまであり、中には100ポンド (45kg)ほどになるものまであります。 大きな石は容易に手に入りますが、ジュエリーに使用することは難しいために、センターストーンとして使用されることを除いては、あまり需要がありません。 結果として、25カラットを超えるアクアマリンの1カラット当たりの価格は、減少する傾向にあります。

極めて大きなアクアマリンの結晶が多く発見され続けています。 史上最大の結晶はブラジル産のもので、1910年にブラジルのミナスジェライス州で発見されました。 その大きさは、重さ244ポンド (110kg), 長さ19インチ (48cm), 直径15インチ (38cm)でした。