ハリウッドの宝飾品:スターを輝かせたアクセサリーとジュエリー
7月 19, 2019

セレブたちとの魅力 - セレブたちの輝く宝飾品、装飾、オート・クチュールの婦人服は映画初期の頃から私たちの想像力を掻き立てました。それらは私たちの見果てぬ夢を表しています。
ハリウッド、そのスターたちが身に着ける宝飾品は長い間、映画を観に行く観客の注目と想像力を掻き立てるために連携してきました。無声映画の終わりから1950年代から60年代にかけてのハリウッドの黄金時代は、輝く華やかなスターとドル箱映画を生み出す資金とスタジオシステムがそろっていました。

Penny Prodow、Debra Healy、Marion Faselによって書かれた『ハリウッドの宝飾品:映画、ジュエリー、スター』によると、潜在的に優れた女性が見つかると、その女性をスターに育てあげるチームが発足した。それには彼女の外見、自宅、そしてソーシャルライフを高めることが含まれていました。
その本によると、「スターには多くのお金が投資されているので、高価なジュエリーで飾ることは贅沢ではなく、投資の一部」と考えられていました。
Kazanjian Foundation(カザンジャン財団)から貸し出された「ハリウッドの宝飾品」は何十年にもわたるハリウッドのスターに関連する幾つかのジュエリーやアクセサリーを展示しています。エンターテイメント業界の最も象徴的なスターたちの生活と愛を垣間見ることができます。

トピック別に配置された展示ケースにはジュエリー、カフリンクスのほか時計、コンパクト、シガレットケース、マネークリップ、メタルメッシュハンドバッグなどのアクセサリーが展示されています。映画スターや映画界大御所は次のような人々です。
- 主な男性 - Clark Gable、Danny Kaye、Bing Crosby、Bob Hope、Dean Martin、Buddy Hackett、Jack Benny。
- 主な女性 - Eva Gabor、Gloria Swanson、Mary Pickford、Shirley Temple、Mary Ann Mobley、Joan Collins、Martha Scott、Faye Dunaway、Madonna。
- 舞台裏 - 億万長者の実業家プロデューサーHoward Hughes、作家と監督Howard Hughes、Twentieth Century Studios(後の20世紀フォックス)のプロデューサー兼共同創設者Darryl F. Zanuck。展示ケースにはデュポン家やJ.P. Morganを筆頭とするモルガン家などアメリカの名家が所有していたものも含まれています 。
コレクションの中で印象的なのは、展示品の多くが、彼等のスタイリストが選んだものではなく、実際にスターが自ら選んで所有していた品々であるという事です、とTerri Ottaway(カリフォルニア州カールスバッドGIA博物館のコレクションキュレーター)は話します。
Ottawayは、ジュエリーは自分自身のためや他の人への贈り物として購入できる最も愛着のある大切な品の一つであり、映画スターは自分達と同じように感傷的な贈り物が大好きです、と話りました。さらに、これらの展示品の多くには、本当に愛情のこもった碑文が刻まれています、と続けました。

例えば、Carole Lombardは夫のClark Gableに美しい金のシガレットケースを贈りました。このケースには「1941年クリスマス」付け「ママ」から愛をこめて「ダーリン」へと、ロンバードとゲーブルが互いに呼び合っていた「ママ」と「パパ」というお互いの愛称を引き合いに出した彫刻がされています。
また、スターが化粧品やその他のアイテムを運ぶために使用したコンパクトや化粧ケースの幾つかが展示されています。

スターが旅に出たときには、安物の装飾品や私物を入れる旅行用の宝石箱のようなものがなかったので、古いシガーボックスやコーヒー缶、タバコ缶などに宝石や化粧品を入れるのが珍しくありませんでした、とGIAの講師、Doug Hallは言います。
まもなく、ヴァンクリーフ&アーペルのような伝統的な宝飾品店が、このような品を入れるエレガントなコンパクトを作成して対応したと、Hallは言います。これらのケースは宝石やモチーフでパーソナライズしたり装飾することができました。
展示品には、Eva Gaborのルビーで装飾された口紅用ケース、ヴァンクリーフ&アーペルのコンパクトやノートブックホルダー、Mary PickfordやGloria Swansonのコンパクトがあります。

ハリウッド黄金時代のファンは、GIAを見学する際「ハリウッドの宝飾品」を楽しまれるでしょう、とOttawayは言います。
年配の訪問者や古い映画のファンにとっては特別な楽しみですであり、自分が知っている伝説的なスターとの個人的なつながりを大画面で見ることができるのは素晴らしいことです、と彼女は話し続けます。
Amanda J. LukeはGIAのシニアコミュニケーションマネージャーです。彼女は現在GIA Insider(GIA インサイダー)とAlum Connect(同窓生コネクション)の編集者であり、The Loupe(ルーペ誌)の元編集者でもあります。