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GIA主催 JCK2019年 パネルディスカッション: 消費者はジュエリーがどこで生産されたかについて懸念する


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GIAのパネルディスカッション『新たな消費者の期待の中における持続可能性の容認』に参加したパネリスト。左からKering(ケリング)のClaire Poroddi、University of Delaware(デラウェア大学)のSaleem Ali博士、Ben Bridge Jeweler(ベン・ブリッジ・ジュエラー)のLisa Bridge、Okavango Diamond Company(オカバンゴダイヤモンド社)のMarcus ter Haar、Swarovski(スワロフスキー)のNadja Swarovski、GIAのSusan Jacques。写真撮影:Russell Shor/GIA

今日の消費者は、ジュエリーから4Cや良いデザイン以上のものを望んでいます。また、宝石、ダイヤモンド、貴金属などの構成要素が責任を持って調達されているか知りたいと思っています。

2019 JCK Las Vegas show(2019年JCKラスベガスショー)で開催されたGIA主催のパネルディスカッション『新たな消費者の期待の中における持続可能性の容認』では、これが重要なテーマとなりました。

業界の異なる分野を代表して参加したパネリストは、ジュエリー企業がバリューチェーン全体を通じて製品の責任を担う必要があると同意しました。

司会を務めたGIA社長兼CEOのSusan Jacquesは、宝飾業界に対する一般の方々の意識が進化したことに関する簡単なビデオで紹介して討論を始めました。このビデオでは、宝石と金の採掘職人の画像がネガティブな見出しと共に映し出され、問題に対処するための業界の取り組みに関するニュースが続けて上映されました。キンバリープロセスやResponsible Jewellery Council(責任あるジュエリー協議会、RJC)の設立など多大な努力にもかかわらず、消費者が宝飾業界について何年も耳にしているのはこのような状況である、とJacquesは述べました。

ダイヤモンド開発イニシアチブや責任あるジュエリー協議会のような組織など、喜んで報告できるポジティブな話がたくさんあります。今、宝飾業界はこれらの認識を変えるために一層努力をしなければならない、とJacquesは説明しました。

University of Delaware(デラウェア大学)のSaleem Ali博士、ボツワナのOkavango Diamond Company(オカバンゴダイヤモンド社)でCEOを務めるMarcus ter Haar、Ben Bridge Jeweler(ベン・ブリッジ・ジュエラー)のCEOであるLisa Bridge、Swarovski(スワロフスキー)取締役会理事のNadja Swarovski、フランスの高級宝飾品店Kering(ケリング)の時計およびジュエリー部門持続可能性担当マネージャーのClaire Poroddiの5人のパネリストが、その目標に向かってそれぞれの企業が行っている取り組みについて詳しく説明しました。

エネルギー・環境部で教授を務めるAliは、ジュエリーは誰もが必要とするわけではない贅沢な製品かもしれませんが、宝石・宝飾品のサプライチェーンで働く多くの人々の生活水準を維持していると述べました。

これらの労働者は、地球の元素から富と経済成長を生み出すことができる、とAliは語りました。

Ter Haarは、ダイヤモンドがボツワナにもたらした利点を挙げました。

人々、地球、利益。これは持続可能性の輪です。ボツワナでは、小さな町だった首都が発展している近代的な都市に成長し、平均寿命が大幅に伸びて、無料の医療サービスが増加しました。これはすべてダイヤモンドのおかげなのです。ダイヤモンドはボツワナの収入の50%そしてGNPの30%を占めているのです。購入されたすべてのダイヤモンドが、ボツワナの家族の食卓に食べ物を提供してくれる、とTer Haarは説明しました。

Swarovskiは、現在、企業は自分たちだけでなく他人のことも考えなければならない、と語りました。Swarovski社は、ポジティブな生産、女性のエンパワーメント、公正なパートナーシップという3つの基本原則に焦点を当てています。

Swarovski社は国連による17の持続可能な開発目標を採用しており、Swarovski社の事業において世界各地にある調達の提携企業と共に国連の目標を実現するために同社が行っている取り組みを概説しました。これらには、男女平等、清潔な水と衛生、クリーンエネルギーと削減されたカーボンフットプリント、責任ある調達、仕事に対する公平な基準、責任ある消費が含まれています。

Pomellato(ポメラート)やBoucheron(ブシュロン)のようなジュエリーおよび腕時計の製造会社であるKering(ケリング)は、3つの柱に構築された2025年まで達成するべき持続可能性の指針を開発した、とPiroddiは述べました。

  • ケア – Kering(ケリング)の環境フットプリントを削減し、サプライチェーンにおいて100%入念に検査された産地を目指すよう設計
  • 協力 - 男女平等を促進し、最高の雇用者になる
  • 作成 – 新しいテクノロジーとイノベーションを取り入れ、新規事業を奨励する

95%の高級品は自然が生んだものなので、環境に配慮しなければならない、とPiroddiは指摘しました。また、同社のファッションブランドに対するアンケートでは、75%の人々が製品がどこで産出されたか気にかけており、これまで以上に情報を得ている、と述べました。

Lisa Bridgeは、持続可能性は地元で始まるので、Ben Bridgeジュエラーは店舗がある町でコミュニティの組織を支援していると述べました。

従業員にも地域社会に貢献することを奨励している、とBridgeは述べました。

さらに、Bridgeのスタッフは、自社の製品を支持するために各ベンダーを個人的に訪問し、ジュエリーが自社が意図するものと同じであるか確認しています。

Russell Shorは、GIA カールスバッドのシニア業界アナリストです。