Shane McClureがGIAラボでの興味深い発見を紹介


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GIAの西海岸鑑別サー​​ビス担当ディレクターのShane McClureが、GIA在職中に見つかった珍しい事例を紹介し、AGS Conclaveの参加者を楽しませました。
GIA の創設者Robert Shipleyにとって、1934年は画期的な年でした。 Gems & Gemology(宝石と宝石学)を創刊したことに加え、宝石・ジュエリー業界関係者のために職業倫理と継続教育を推進することを意図し、AGS を設立したのです。 AGSは、シプリー氏のビジョンに沿い、4月23日から26日、サンディエゴのHotel del Coronadoで開かれた年次コンクレイブで AGS80周年を祝い、多くの教育セミナー、プレゼンテーション、ネットワーキングの機会などを提供しました。 4月24日木曜日に、GIAの西海岸鑑別サービスディレクター Shane McClureが、「A Day in the Life of a Laboratory Gemologist(ラボジェモロジストの1日)」というプレゼンテーションを行い、自身がGIAで過去数年にかけ行ってきた研究について説明を行いました。
 
マクルーア氏は、自分のラボでの役割を、探偵や科学捜査官の仕事と対比させながら、多くの場合ラボのスタッフは、素材が一体何であるかを見極めるとともに、それが処理されているかどうかも判別しなければならないと説明しました。 ラボでは、非常に希少な物質から、人々が裏庭で見つけ、もしかすると高価かもしれないと望んでいるような品に至るまで、幅広く検査が行なわれています。 マクルーア氏は、興味深い鑑別例や、合成素材、そして不正品など、GIAでの過去数年の研究において目にしてきた珍しいケースを取り上げました。
 
鑑別に関する説明でハイライトされた内容には、オパールであるとしてラボに提出された石がボウリングボールの一部であったことが判明した件や、メキシコ産と評される「レインボーカルシリカ」と呼ばれる石から、ラボで炭酸飲料の瓶の一部が採取された件、そしてダイヤモンドの中のサファイアの内包物の話、などがありました。 サファイア内包物が見つかったダイヤモンドは現在、GIAが所有しており、資料コレクション内に所蔵されています。 McClure氏はまた、CVD成長法による合成ダイヤモンドと認定されたダイヤモンド製のメスの話や、所有者がブラックダイヤかもしれないと信じていた炭の欠片の話などにも言及しました。
 
McClure氏によれば、合成の素材は一般的になってきているとのことです。 この事実は、テレビショッピング網を利用した大規模販売により多量性と低価格が必須になっているにもかかわらず、宝石の価格が上昇していることに起因すると思われます。 ラボでは、このような事例はルビーとトルコ石において最も頻繁に見られましたが、稀なケースではピンクと緑のトルマリンがプラスチックで接着されていた例などもありました。
 
McClure氏はまた、ラボ在職中に注目した具体的な不正品についても説明しました。例えば、疑わしい査定報告書を使用し、何百万ドル(数億円)、あるいは何十億ドル(1000億円)もの価値があるとされた「サファイア」と「ルビー」があったことに触れました。 GIAラボでは、1970年代と80年代を通してずっとこういったケースを扱っていました。 また処理を識別表示しないなどの、不実表示についても言及しました。 ある例では、ケニア産またはメキシコ産とされる、紫色のオパールがラボに送られてきました。 工夫を凝らした検査方法により、そのオパールはエチオピア産だったこと、また実際には、紫色に見えるよう着色処理されていたことが明らかになりました。

そしてMcClure氏は、このプレゼンテーションの最後に、ジェードの命名という、今話題になっているトピックを取り上げました。 オンファス輝石と呼ばれる輝石鉱物が、ジェダイトと外観、色、特性においてほとんど同一であるという研究結果により、業界の専門家は今、どのような素材を「ジェード」と呼ぶかについて再検討を行うようになってきている、と氏は説明しました。彼によるとGIAでも、報告書で幾つかのオンファス輝石を「オンファサイトジェード」として識別し始めているということです。

McClure氏の経験は、ラボ研究員がその研究業務の中で接触する珍しい品や、また彼らが実施する革新的ソリューションについて、業界の人々に洞察をもたらします。 

Jennifer-Lynn Archuletaはカリフォルニア州カールスバッドの Gems & Gemologyの副編集長。