Shane McClure


Shane McClure

過去から現在までGIAの非常に影響力のあるリーダーの多くが、宝石学の世界を代表する存在となっています。 最近カラーストーンサービスのグローバルディレクターに任命されたShane McClureも、そうした一人です。 GIAへの入社以来37年間で、McClureは宝石鑑別の分野で国際的に認められる権威となりました。
 
カリフォルニア州で生まれ育ったMcClureは、1978年にサンタモニカのキャンパスでGGを取得してから間もなく、ロサンゼルスのダウンタウンにあるラボラトリーでスタッフジェモロジストとして働き始めました。 1980年、彼はそこに鑑別サービス部門を共同設立しました。 初めは鑑別サービスの監督、それから管理に従事し、1999年には西海岸の鑑別サー​​ビスディレクターの役割を引き受けるというように、彼の地位は上がっていきました。 彼の在任期間中には、天然エメラルドのクラリティエンハンスメントレポートの発行(2000年開始)、新しい処理や張り合わせ技術の鑑別、そしてコランダムやジェード、トルコ石、その他多くの宝石素材の明確な命名法に向けた取り組み、といったような進展がありました。
 
過去数十年にわたり、宝石学の問題についての講義を世界中で行う知識豊富な演説者として、McClureは名声を築いてきました。 コランダムの拡散処理、漂白およびポリマー含浸済みの「B」ジェードの鑑別、ザッカリー処理済みのトルコ石、エメラルドのクラリティエンハンスメントの分類などの題目について、彼は非常に多くの記事を執筆または共同執筆しています。 現在までに、彼はGems & Gemology(宝石と宝石学)で29の記事を執筆し、そのうち15の記事が同誌の最優秀論文賞を受賞しています。 注目すべきG&Gの記事には、Robert Kammerlingと共同執筆をしたフラクチャー充填ダイヤモンド、鉛ガラス充填ルビーの鑑別(2006年AGS Liddicoatジャーナリズム賞受賞)、1990年代および2000年代の宝石のエンハンスメントと検出、などの記事があります。 彼はまた、1997年から同誌のラボノートの編集者を務めています。
 
McClureはまた、マクロ撮影および顕微鏡写真の両方を利用し、宝石と宝飾品を撮影する非常に優れた写真家でもあります。 彼の作品は、Dresden Green diamond(ドレスデングリーンダイヤモンド)、鉛ガラス充填ルビーなどの多数の記事に挿入されています。 Nuestra Señora de Atocha(ヌエストラ セニョーラ デ アトーチャ)沈没船から回収されたエメラルドのロザリオを撮った彼の写真は、 G&G1989年冬号の表紙を飾っています。 G&G’s Winter 1989 issue.
 
宝石学分野における彼の努力が評価され、1989年にGIA年間優秀スタッフに選ばれ、2007年にはAGAのAntonio Bonnano Award for Excellenceを受賞しました。  彼の業界への貢献は数え切れないもので、彼が仕事を愛して止まないことを疑う人はいません。 「私は自分の仕事に惚れ込んでいます。絶えず変化する仕事に、私は興味を持ち続けます」と、彼自身も述べています。