宝石にまつわる伝説


宝石は長い間‚Ž、癒しやお守り、さらには魔法の力を持つと信じられてきました。 今日、宝石はジュエリーとしてその美しさが愛でられていますが、もし虫除けや病気の治癒、旅行者の守護、あるいは愛を引き寄せるといった不思議な力があるとすれば、偶然の幸運を呼び寄せてみない手はありません。
 

ダイヤモンド
ダイヤモンドは、人類が知るあらゆる素材の中で、最も長い耐久性を持っています。 平均すると34億年ほど前に生まれたものです。  「ダイヤモンド」という言葉は、ギリシャ語で「不屈と不滅」を意味するadamasに由来します。ダイヤモンドは太古の昔、強さ、無敵さおよび勇気を促すものとして着用されました。 ダイヤモンドは、愛の宝石でもあります。持ち運んだり身に着けたりすると、ダイヤモンドは異性との良好な関係を発展させたり、不妊を克服したり、貞節を確約すると言われています。 女性にダイヤモンドを結婚の証として贈った人類最古の記録は、オーストリア大公がマリー ド ブルゴーニュに贈った1477年でした。 それから500年以上たった今でも、ダイヤモンドは婚約指輪の中で最も人気のある宝石です。
 
エメラルド
「エメラルド」は「緑」を意味するギリシャ語 smaragdosに由来します。ベリル鉱物種の1つであり、クロムが含まれているためエメラルドが緑色になります。 古代エジプトではこの静寂な緑色の宝石は、富裕層と祭司たちから非常に珍重されていました。 女神イシスは、グリーンエメラルドの入ったヘッドバンドを身に着けていたとされ、それを見詰める者は妊娠できると言われました。 古代ローマでエメラルドは珍重され、心を落ち着かせ、なだめる効果が評価されました。 皇帝ネロは、高価なエメラルドの眼鏡を使ってローマのコロシアムのゲームを見ました。 ほとんどの緑色の宝石と同様にエメラルドは、ビジネス/投機事業にとって有利であるとも考えられています。
 
ルビー
ルビーは、酸化アルミニウム(コランダム)でできています。 ルビーの赤は微量のクロムにより生じ、赤ければ赤いほど、より多くのクロムが含まれてます。 ルビーは主にミャンマー、タイ、スリランカで発見されています。 また、ヒンドゥー古文書においては太陽の力を意味し、中国の仏陀、およびインドのクリシュナ仏への供え物とされたと言われています。 古代の人々は、ルビーの夢を見ることは、お金や愛に関して成功の到来を意味すると信じていました。
 
サファイア
サファイアも酸化アルミニウムでできており、ルビーとは姉妹石であると考えられています。 サファイアには赤以外の全ての色があり、赤いものは「ルビー」とされます。ブルーサファイアは近年人気が増しており、それにはダイアナ妃に贈られたサファイアの婚約指輪が貢献している、とファッション通の人々は指摘します。 仏教徒は、サファイアが献身と精神的悟りを呼ぶと考えています。 古代ギリシャ人は、ギリシャ神アポロとサファイアを関連づけ、神の予言を聞く儀式で着用しました。