227年の家族の伝統を反映する、古典的で独創的なカフス


ビートルカフスボタン
James Deakinは、アフリカでのキャンプ旅行後に、これらの銀製Tok Tokki (トックトッキ)・カブトムシ・カフリンクをデザインした。 地面に体を叩く時の音から、Tok Tokki(トックトッキ)・カブトムシ・カフリンクと呼ばれている。
Deakin & Francisでは一族の歴史が長く、7世代に及びます。 1786年にCharles Washington Shirley Deakinによって英国バーミンガムで設立されたワークショップ以来、世界最高級のカフスボタンがデザインされ製造され続けているのです。
 
現在は、兄弟であり共にGIA卒業生であるチャールズの子孫、JamesとHenry Deakinが事業主となり運営しています。

James and Henry Deakin(ジェームズ & ヘンリー・ディーキン)
HenryとJames Deakin兄弟が、1786年に祖先が創立した事業を運営している。 写真提供:Deakin & Francis
デザインと製造のディレクターであるJamesは、同社の長い歴史を引き継ぐ責任を感じていると述べました。 後世に続けて保存され大切にされるよう、能力の限り最高の製品を作ること」が、彼が家業を継ぎ気に入っていることです。
 
「父が引退する前に残した別れの言葉は、『常に誰かがより安く作ろうとするだろう。しかし、自分たちより良いものを作らせてはならない』でした」と彼は述べます。
 
Deakin & Francisのデザインは、世界中でビジネスマン、有名人や王室の人々に着用されています。 スタイルには、ガラス質のエナメル、高級宝石を組み込んだ金と銀のカフリンクスが含まれ、また、伝統的な形(菱形、長方形と正方形)から、キング・ラット、オートバイや、王冠を被った頭蓋骨や骨クロスを含む動物、昆虫やスポーツをテーマにしたカフスボタンにまで及びます。
 
雑誌InStyle(インスタイル)の2012年12月号のギフトガイドで、同社の「ノックアウト」カフスボタンが特集され、GQ(ジーキュー)の2013年1月号で、同社のマルハナバチ、海賊、恐竜のカフリンクスが取り上げられました。
 
「私たちのデザインが国際的に認められるのは素晴らしいことです」とJamesは言います。 「GQInStyle誌は、特集されるには理想的な出版物です。」
 
両兄弟は、デザインや宝石の知識を高めるためにGIAに入学しました。Jamesは1995年にGIAのグラジュエイト ジュエラー(GJ)ディプロマ、そして1996年にサンタモニカでGIAのグラジュエイトジェモロジスト(GG)証書を取得し、Henryは2001年にヴィチェンツァでGGとジュエリーデザイン修了証書を取得しています。 どちらも、家業に戻る前にニューヨークのAspreys(アスプレイ)で働きました。 
 
JamesはGIAでの学んだことが、彼が求めていた作業台での経験を得るための素晴らしい方法だったと述べます。
 
「当時の私は、デザインし製作することだけに興味がありました。 GIAで学んだスキルを毎日使っています。 デザインから宝石学、そして製造にいたるまで、これら3つのコースは、私が工場またはクライアントとのミーティングで、毎日直面するプロセスにぴったり合っていました。」と彼は話します。
 
セールスディレクターのHenryは、GIAにより、家業に参加するために必要なスキルと自信の全てを与えられたと述べます。
 
「仕事を始めた時、私は非常に若かったです。GIAの教育は、能力に自信をつけるための大きな助けとなり、結果として、自分に対してだけでなく顧客に対しても役に立つものでした。 顧客と話すとき、彼らのニーズを理解し、仕様に合わせて最適なデザイン、素材や石についてアドバイスすることができます。」と話します。
 
最近、兄弟は家業の競争力を保持するために、新しいアイディアやデザインを考え出すことに集中しています。
 
「我々が提供する製品を継続的にデザインし直し、他の企業の取り組みについては気にしないことで、前に進み出る事が出来ると気付きました」とHenryは述べます。
 
直感のインスピレーションで進んでいき、間違うことを覚悟する、そして他と違うことを嬉しく思うこと、そのようなことを踏まえています、とJamesは説明します。
 
「私達の最も奇妙なデザインの中には、ベストセラーとなっているものもあります」と彼は述べます。 「元々、どんな感じかを見たいという好奇心から、自分のために描いたデザインでした。 そういったデザインの中には、世界の高級店に入っているものもあります。」

Amanda J. LukeはGIAのシニアコミュニケーションマネージャです。 彼女は現在GIA Insider(GIA 関係者)とAlum Connect(GIA 同窓生コネクション)の編集者であり、またThe Loupe(ルーペ誌)で編集者を務めていた事もあります。