作業ヒント:CAD/CAMの利点を理解しよう


ベンチヒント:CAD/CAMの利点の発見
リングのCAD/CAMジュエリーデザインのレンダリング
CAD/CAMは、コンピュータ上で3次元物体をデザインし(CAD)、コンピュータ化された機械でそれらを製造する(CAM)2段階の工程を意味する用語です。 CAD/CAM技術は長年、テニスシューズから自動車までさまざまな製品の製造に不可欠でしたが、宝石業界においても急速に重要性を増しています。 実際多くの専門家は、CAD/CAMが近い将来ジュエリーデザインと製造の主要なプロセスになると考えています。
 
CADはcomputer-aided design(コンピュータ支援設計)の頭字語ですが、初期はコンピュータ支援製図(computer-aided drafting)を意味しました。というのは、元来はモニターとマウスを使って従来の製図を作成するためのツールだったためです。 技術が進むにつれて、コンピュータ環境で3次元の「モデル」を作成することが可能となりました。 これらの「バーチャル固体」は画面上で回転などの操作をして様々な角度から検討でき、物理的モデルと同じように作り上げたりカットしたりでき、組み立て前の計量さえも可能です。
 
ベンチジュエラーにとっては、CADモデリング画面は、鉛筆、紙、水彩画での作業よりもワックス彫刻の作業に近いものです。 バーチャルモデルがデザイナーの満足がいくように完成すると、そのCADファイルをCAM装置へ送信してモデルを製造することができます。 Rhino(ライノ)、Matrix(マトリックス)、ArtCam(アートキャム)、 RhinoGold(ライノゴールド)およびSolidWorks(ソリッドワークス)は、今日ジュエリー業界で広く使用されている3次元モデリングソフトウェアの例です。
 
伝統的な製造方法と比較したCAD / CAMの利点は、タイプライターと比較したワードプロセッサ(Microsoft Wordなど)の利点と似ています。 タイプライターは、最初からやり直す以外に容易に変更ができない、「一回限り」の文書を生成します。 これに対しWordファイルは変更が簡単で、他の文書にコピーして貼り付けたり、後で使用するために各段階で保存することができます。
 
CADファイルも、デザイナーの希望通りにコピー、変更または保存ができます。 モデルをデザインして保存した後、デザイン変更をすることで、あるテーマについて文字通り無限のバリエーションを作成することが可能です。 ファイルは、翌日でも10年後でも開くことができ、そこからデザインを練り直し、CAM装置へ送信することもできます。 中にはマスターモデルの製造を停止したメーカーもあります。というのも、ただオリジナルのCADファイルを開いてCAM装置に送信するだけで、マスターモデルの正確な複製を作成することができてしまうからです。 小さな宝石店の多くはCADソフトウェアのみを所有し、CAM担当部署へCADファイルをメール送信して自分たちのモデルを製造してもらいます。
 
製造プロセスの利点に加え、CADソフトウェアはV-Ray(ブイレイ)、Brazil(ブラジル)やMaxwell(マックスウェル)などのハイテクなレンダリングソフトウェアとの連携作業により、実際の作品が製造される前段階でバーチャルジュエリーモデルの驚くほど写真のようにリアルな描写の画像を作成するが可能です。 この画像は、非常に効果的なマーケティングおよび販売ツールとなります。