GIA3代目社長 Glenn Nord氏死去
困難な時代を乗り越えGIAを指導したNord氏の功績を称える記念奨学金の設立を予定
カリフォルニア州カールスバッド – 2019年6月10日 – GIA理事会メンバーであり、GIA元社長のGlenn Nord氏が、6月9日(日曜日)に亡くなりました。50年以上もの間、GIAに携わってきたNord氏は、学生および講師を経て、社長およびGIA理事会メンバーを務めてきました。GIAへの貢献は数知れなく、GIAで広範囲に渡り影響を及ぼしました。Nord氏の遺産はGIAで永遠に生き続くでしょう。Nord氏は、卓越した評価を常に目指し、明晰で思いやりのある態度で対応しながら、GIAそしてGIAの使命に対して常に忠実に取り組み、GIAを困難な時代に導いてくださいました。Glenn Nord氏は、GIAの使命、学生やGIAのスタッフ、特に宝石学ラボで活躍するスタッフにとって、献身的な提唱者でした。Nord氏のビジネスの洞察力と知恵は、GIAの経営陣と理事会と共に何十年にもわたって共有され、GIAを成功へと導いた戦略的指導力を提供しました、とGIA社長兼CEOのSusan Jacquesは述べました。
2018年に90歳を迎えたNord氏は、1959年にGIAよりグラジュエイトジェモロジスト(GG)のディプロマを取得しました。GIAの2代目社長、Richard T. Liddicoatより1961年に抜擢されたNord氏は、地元の宝石商にGIAを精力的に推進しながら学生のための宝石学の研修を指導し、世界各地にあるGIAを訪れて教育する講師陣の一人として活躍しました。また、GIAの社内研修プログラムの先駆者でもあり、1970年にはイスラエルと日本にGIAの教育を紹介し、現在12カ国14都市に及ぶグローバルな活動を始めました。
1974年、Nord氏はGIAを後にし、国際的なダイヤモンド取引に注力しました。1983年、GIA理事会は、当時社長を務めていたRichard T. Liddicoatを引き継ぐ新社長としてNord氏にGIAへ戻るよう説得しました。1986年、Bill BoyajianがGIAの社長に任命され、Nord氏は退職しました。Nord氏は他界するまでGIA理事会に在籍し、あと数年で名誉理事に昇任する予定でした。2001年、Nord氏はGIAで最高の栄誉とされているRichard T. Liddicoat賞を受賞しました。
Richard T. Liddicoat、G. Robert Crowningshield、Bert Krashes、Eunice Milesなど、GIAで初期に活躍した他の重要な指導者とともに、Nord氏はGIAが創立された基礎を築きました。彼の貴重な見解およびGIAとその使命への揺るぎない忠誠心は、消費者を保護し、公共の善に奉仕するというGIAの取り組みに対して常に重要であるとされています。
Nord氏は、妻のHannah、三人の子供、孫、ひ孫を残して他界しました。葬儀は6月22日にカリフォルニア州、パサデナで行われます。
GIAは、Nord氏の功績を称えて奨学金を設立する予定です。