GIA、ラボで製造されたダイヤモンドの教材およびグレーディングレポートを改訂
変更事項は改訂されたFTCジュエリーガイドと一致
カリフォルニア州カールスバッド – 2019年3月29日 - Federal Trade Commission(米国連邦取引委員会、FTC)で最近「ジュエリーガイド」が改訂された後、GIAは消費者を保護するという重要な使命を支える教材を改訂し、最新版のジュエリーガイドと一致するようラボで製造されたダイヤモンドのグレーディングレポートを更新しました。GIAラボ製造ダイヤモンドレポートTMおよび鑑別レポートでは、2019年7月1日より「合成」という用語が使用されなくなります。
新しいGIAラボ製造ダイヤモンドレポートでは、天然ダイヤモンドのGIAグレーディングレポートと同様のスケールを使用してカラー、クラリティ、カットに関する情報をご覧いただけます。改訂されたレポートでは、スケールでご覧いただけるように、例えばニア カラーレス(ほぼ無色)やスライトリーインクルーデッドなど、カラーおよびクラリティに関して説明する用語が引き続き使用されます。また、このレポートには、GIAのオンライン・レポート・チェック・サービスにリンクしているQRコードが含まれており、ラボで製造されたダイヤモンドの製造プロセスについて詳しい情報を提供します。クラリティを向上させる検出可能なすべての処理がこのレポートで開示されます。コメント欄には、「これはCVD(化学蒸着)または HPHT (高圧高温) 成長プロセスによって生成された人工ダイヤモンドであり、色を変更するために製造後に処理が施された可能性があります。」と記載されます。
ここ数年の間、ラボでダイヤモンドを製造する技術が飛躍的に進歩しています。商業向けの品質、サイズ、数量において人工ダイヤモンドが簡単に手に入るようになり、この製品に対する消費者の意識が高まり、需要が増加しているので、GIAは、改訂されたFTCガイドと市場の変化に合わせるために、これらの変更を行っています。 GIAの使命は、宝石やジュエリー業界で一般市民の信頼を守ることです。これらの改訂されたレポートによって、消費者はラボで製造されたダイヤモンドを自信を持って購入することができます、とGIA社長兼CEOのSusan Jacquesは語ります。
改訂されたレポートは、2019年7月1日から発行されます。2018年1月1日以降に発行されたGIA合成ダイヤモンドレポートは、ご返却していただければ新しいラボ製造ダイヤモンドレポートと無料で交換いたします。
2018年7月にFTCがジュエリーガイドを改訂した後、GIAは、GIA全体で使用される用語の一貫性を保つために教材および手順を見直し、改訂してきました。GIAは、ラボで製造されたダイヤモンドに関して一般市民がGIAレポートから期待していることを学ぶために、消費者のフォーカス・グループなどを活用して重要な研究を行っています。これらのフォーカスグループは、製品および天然ダイヤモンドとラボで製造されたダイヤモンドの違いについて依然として混乱していることを示しています。また、ラボで製造されたダイヤモンドについてGIAがどのような形式を使用して報告するか、人工ダイヤモンドに対してグレーディングレポートが必要かどうかについて、様々な意見が交わされています。
GIAは、宝石やジュエリー業界で一般市民の信頼を守ることを使命とするため、商品を明確に説明し、購入の意思決定を行う際に十分な情報を提供することを目標として、消費者の意見に関する調査を引き続き行います。