記者発表

GIAの研究員、新しい発見を焦点に


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11月1日から3日までカリフォルニア州カールスバッドのGIA本部で開催された第16回GIA研究会議の出席者。

第16回年次会議、11月1日~3日に開催

カリフォルニア州カールスバッド– 2022年11月17日 – 11月1日から3日の間、100名のGIA研究員、著名な学者、業界専門家、GIAの理事および幹部が、カリフォルニア州カールスバッドにあるGIA本部で開催されたGIA 第16回研究会議に対面およびオンラインで参加しました。何百年にもわたり積み重ねられた専門知識を持つ参加者たちが、カラーストーンや真珠の地理的な起源の決定、ラボラトリー グロウン ダイヤモンドや処理済みの宝石を鑑別する新しい方法、自動化されたダイヤモンド グレーディングにおける進歩、宝石学で使用される特殊な器具類や分析技術の開発など、幅広いトピックに関する最近の研究結果を発表しました。
 
「宝石学に関する知識を全世界で広めることは、消費者を保護するというGIAの重要な使命の中核を成します。 GIAは、一般の方々や業界に明らかに利益をもたらすこのような重要な取り組みを支援するために、科学における優れた専門家、世界的に有名な外部の顧問、高度な技術、科学機器類、その他のリソースで構成された才能あるチームを擁しているという点でユニークです」とGIAの社長兼CEOであるSusan Jacquesは述べています。
 
「GIAの包括的な研究プログラムは、宝石や宝飾品に対する一般の方々の信頼を確保し、維持するための取り組みの基本です。 この信頼は、日々の鑑別およびグレーディング ラボで見られる高度化の進む処理によって脅かされています。このため、GIAは研究を進歩させて共有することに多大な努力を払っているのです」とGIA副社長兼ラボ・研究主任責任者のTom Mosesは述べます。
 
高度な学位を有する20名以上、GIA理事会の4人のメンバー、GIAの幹部、著名な研究コンサルタントを含む60人のGIA研究チームが、GIAの教育プログラム、ラボラトリー サービス、機器開発を支える広範な研究と発見について発表および議論しました。プレゼンテーションでは、カラーストーンの起源を決定する目的で堅牢な統計的手法を開発するためのデータ サイエンスと機械学習の使用、ラボラトリー グロウン ダイヤモンドを鑑別するための新技法技法、新しい処理の検出、ラボベースの自動化されたダイヤモンド グレーディング システムの開発の進歩について発表されました。  
 
GIAの研究員は、分析、鑑別、グレーディングのためにラボに提出される毎年何百万ものダイヤモンド、カラーストーン、真珠を利用することができます。ラボラトリー グロウン ダイヤモンドが初めて市場に登場したとき、GIAは、これらのダイヤモンドを鑑別する方法を最初に開発しました。それ以来、宝石や宝飾品に対する一般の人々の信頼を脅かすダイヤモンドの処理を発見および鑑別し続けてます。GIAには、世界中の原産地でGIAフィールド ジェモロジストによって収集された無類のカラーストーンのサンプル コレクションがあり、堅牢な管理によって保護されています。これらがカラーストーンの起源サービスと鑑別レポートの両方をサポートしているのです。GIA独自のポスドク特別研究員プログラムは、キャリアの浅い科学者が、鉱物学、地質学、物理学、材料科学や宝石学およびGIAの使命に関連するその他の分野でフルタイムの学術研究を追求する機会を提供しています。


GIAについて

1931年設立の独立非営利組織であるGIA(Gemological Institute of America)は、宝石学における世界有数の権威として認められています。GIAはカラー、クラリティ、カット、カラット ウェイトからなる有名な4Cを考案し、さらに1953年にはダイヤモンドの品質の基準として世界中で認知されているインターナショナル ダイヤモンド グレーディング システム™を開発しました。
 
研究、教育、宝石学ラボ サービスおよび機器の開発を通じて、当機関は、最高基準の誠実性、学術活動、科学知識、プロフェッショナリズムを維持することにより宝石・宝飾品に対する公共の信頼を確保することに専念しています。