過去の展示

アイボリー(象牙)の彫刻


Article Landscape New

写真: Kevin Schumacher(ケビン・シューマッハ), 提供:Ted and Corky Grussing(テッド&コルキー・グルッシング)

1935年頃の中国本土で彫刻されたこのアイボリー(象牙)の作品は、ランタンを持った若い少女に付き添われた若い学者に恋をした、竜王の娘の神話を描いています。 竜の王女の周囲には列になった雲が渦巻いており、そこから4匹の竜が出現しています。 頂点部分は、天国を表す複雑な彫刻が施された球を支えており、この球は38層もの同心円層で構成されています。 この作品は、球の部分に2年間そして台座部分に1年間と、合計3年間かかって彫刻されました。 

1970年代半ばに、アイボリーの取引を禁止する条約が制定される前に制作された作品です。 GIAはこの彫刻を、宝石学の学生や警察官などが天然アイボリーとその模倣品を判別できるように訓練する教育ツールとして使い、アイボリー取引禁止を支持しています。