記者発表

 GIA,真珠分類レポートに「花珠」コメントを追加


GIA is adding a report comment for the historical trade term “Hanadama” to distinguish a designated quality range of cultured Akoya pearls.
GIAは、高品質の養殖アコヤ真珠に、長らく取引で使用されてきた用語「花珠」コメントをレポートに追加します。画像提供:GIA

 消費者を保護し、業界のニーズに応える

カリフォルニア州カールズバッド発-2023年9月6日-GIA(米国宝石学会)は、高品質の養殖アコヤ真珠に、長らく取引で使用されてきた用語「花珠」コメントをレポートに追加します。

GIAは、アコヤ貝から採れる真珠の品質分類を分析し、真珠業界で広く受け入れらている「花珠」の品質を特定しました。以下のGIA真珠評価要素の分類範囲のすべてを満たす場合に、この「花珠」のコメントが記載されます。 その範囲は
ラウンドからニアラウンド / ホワイトのボディカラー(オーバートーンの有無は問わない)/ エクセレント光沢 / クリーンから僅かな傷の表面 / エクセレントから非常に良いマッチング / 十分な真珠層の厚みと品質
を有することです。

「花珠」と認定された真珠のルース、ストランド、またはジュエリーのGIA真珠分類レポートには以下のコメントが追記されます。
「この真珠/これらの真珠は、業界で 「花珠」と呼ばれる品質の範囲に分類されます(英訳)」

エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・ラボラトリー&リサーチ・オフィサーであるトム・モーゼスは、次のように語っています。「私たちは、業界関係者から幅広い意見を集めるとともに、「花珠 」という用語の起源と現代的な用法について徹底的に調査しました。この歴史的に重要な業界用語をレポートに取り入れることは、消費者がアコヤ真珠を購入する際に、より多くの情報に基づいた選択ができるよう、確かな検査サービスとレポートを提供するという私たちGIAの決意を裏付けるものです。」

この変更による追加料金は発生しません。GIAの真珠レポートとサービスの詳細については、https://www.gia.edu/JP/gem-lab-service/pearl?bd_vid=11138420843671288131 を御覧ください。

GIAは4CとGIAインターナショナル・ダイヤモンド・グレーディング・システム(GIA International Diamond Grading System™)を確立したことで知られていますが、1949年以来、天然真珠と養殖真珠の鑑別と分類をリードしてきました。GIAは米国連邦取引委員会の宝石業界向け真珠ガイドラインの改訂に貢献し、世界の主要な真珠会社と協力して真珠を説明するための包括的な基準を発展する役割を担っています。これらの基準はGIA 7つの真珠バリューファクター(GIA 7 Pearl Value Factors™): サイズ、形、色、真珠層、光沢、表面、そしてマッチング です。

  
 
   

GIAについて

1931年設立の独立非営利組織であるGIA(Gemological Institute of America)は、宝石学における世界有数の権威として認められています。GIAはカラー、クラリティ、カット、カラット ウェイトからなる有名な4Cを考案し、さらに1953年にはダイヤモンドの品質の基準として世界中で認知されているインターナショナル ダイヤモンド グレーディング システム™を開発しました。

研究、教育、宝石学ラボ サービスおよび機器の開発を通じて、当機関は、最高基準の誠実性、学術活動、科学知識、プロフェッショナリズムを維持することにより宝石・宝飾品に対する公共の信頼を確保することに専念しています。