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2018年のツーソンでのイベント、同窓生がGIAそして互いに交流を深めるのを奨励する


ボール紙でできたRichard T. Liddicoatの肖像の前でポーズをとる4人。
左から: Anna Barinova、Olga Galant、Marion Kurochkina、Patrick Dreher。先日ツーソンで行われた2018年GIAジェムマインパーティーのRichard T. Liddicoatの特別展示の前にて。

400人以上もの同窓生と訪問者が15カ国から集り、先日行われた2018年GIAジェムマインパーティーに参加しました。このパーティーに参加した方々は、以前のクラスメートと再会したり、業界で新たな友人を作ったり、新たなビジネス関係を築きました。

また、今年は、世界的に有名な宝石鑑別士、宝石・宝飾業界の優れた指導者、そしてGIAの二代目の社長である、Richard T. Liddicoatの生誕100周年を祝福する年でした。Liddicoatの人生と遺産を特集した写真、思い出の品やビデオがこのイベントで展示され、GIAの社長兼最高経営責任者(CEO)のSusan JacquesがGIAと宝石学にもたらした彼の貢献に敬意を払いました。

Liddicoatは、60年以上もの間、GIAで講師として活躍し、理事会の会長および議長を務めました。彼は、GIAの同僚とともにダイヤモンドの品質を評価するための普遍的基準、すなわちダイヤモンドの品質を定める4CとカラーグレーディングがDからZまでのダイヤモンドに対するインターナショナル ダイヤモンド グレーディング システムを確立しました。また、50年以上にわたりGems & Gemology(宝石と宝石学)の編集長も務めていました。

1982年、Liddicoatは、GIAでかつて活躍していたRobert Ernestと共にGIA同窓会の設立に貢献しました。彼らは、世界中のGIAの卒業生を組織化させることで、宝石・宝飾業界の統合性と知識を支えるような教育、ニュースやビジネス網を奨励そして促進するメリットがあることに気が付きました。今日、その組織は世界中に70支部があり、120,000人以上のメンバーが所属しています。

Liddicoatを個人的に知っていたり、会ったことがある方は、いつも笑顔で接してくれたのを覚えていることでしょう。お会いしているときにあなたが彼にとって最も重要な人だと感じさせてくれました。Liddicoatは、学生、卒業生、そして宝石への情熱を分かち合える世界中の人々と一緒に過ごすのが大好きでした、とJacquesは語ります。

写真のためにポーズする3人。
GIAの社長兼最高経営責任者(CEO)のSusan Jacques、Gianmaria Buccellati財団の北米戦略部門の最高責任者のLarry French、2017年Gianmaria Buccellati財団 最優秀ジュエリーデザイン賞を獲得したCatherine Zheng。

このイベントでは、Gianmaria Buccellati財団 最優秀ジュエリーデザイン賞の第1回受賞者のオリジナルデザインのレンダリングが展示されました。不動産仲介業者として働きながらカールスバッドでジュエリーデザインを学んでいたCatherine Zhengは、Jacquesが最優秀賞の受賞者として自分の名前が呼ばれたとき、非常に驚き感激しました。

その後、Jacquesは、例年盛り上がるライブオークションを開始しました。このオークションは、GIA同窓生であるDuMouchelle Auctions(デュムシェル オークション)のJoseph DuMouchelleとLindy Adducciが毎年ボランティアとして主催しています。このイベントからのオークション収益はすべて同窓会基金の一部となります。今年のイベントでは、イベントのチケット、サイレントオークションおよびライブオークションから$40,000(約430万円)以上の資金を集めました。裸石(ルース)の宝石とパール、デザイナージュエリー、鉱物標本、機器、書籍などを含む、70品以上ものアイテムがオークションにかけられました。

 オークションに貢献してくださった方々、オークションを支持していただいた方、イベントのボランティアや参加者に非常に感謝しています、とグローバル同窓会幹事のKate Donovanは述べます。来年も皆様のご参加をお待ちしております!

イベントで写真のためにポーズをとる7人の女性。

同窓生リーダーシップの朝食会

GIA同窓会支部のリーダーとGIA上級幹部たちはツーソンで朝食会にも参加しました。ここでは、プログラムや幅広い特典を用いて世界中の同窓生を支援するというGIAの責務を発表したGIA幹部とボランティアの同窓生アンバサダーの間で興味深い議論が交わされました。

15支部から40人のリーダーたちが、GIA社長兼最高経営責任者のSusan Jacques、教育部門上級副社長兼学習部門最高責任者のBev Hori、学業部門最高責任者として新たに任命されたDuncan Pay、上級副社長兼相談役のJennifer Wilson、アジア太平洋部門長のSeung-Hae Moon、Richard T. Liddicoat Gemological Library and Information Center(Richard T. Liddicoat 宝石学図書館情報センター)でディレクターを務めるRobert Weldon、グローバルマーケティング部門副社長のSusan Schindelar、コーポレートコミュニケーションのディレクターのStephen Morisseau、ブランディングのディレクターのDanae BrookerなどのGIA幹部と共に出席しました。

U字型のテーブルの周りに座っている40人以上の人々。
40人以上ものリーダーが15カ国からツーソンに集り、朝食会でGIAの幹部と共に同窓生のプログラムや活動に関して議論した。写真撮影:Anna Cournoyer/GIA

国際同窓生広報マネージャーのKate Donovanは参加者を歓迎し、世界中のすべての同窓会のリーダー(および支部)が年間を通じて地元の卒業生、学生、業界および国民を支持するために貢献してきたことに感謝しました。

Jacquesは、同窓会に対する意気込みについて語り、関連するリソースを提供することで支部の取り組みを支援するとGIAの責務について説明しました。また、GIAサービスに関する最新情報やシンポジウムについて話し、登録するように勧めました。さらに、積極的に新しい同窓生と交流を図り、地元の支部活動への参加を促すよう説明しました。

GIAの出展と展示品

GIAの代表者は、ツーソンで行われたショーのブースや展示場で訪問者を応対しました。AGTAショーでのGIAのメインブースでは、キャンパス内および通信教育、奨学金、ラボサービスや機器に関する情報が提供されました。
 
第1回Gianmaria Buccellati財団 最優秀ジュエリーデザイン賞で最終審査に残った12人のレンダリングも展示されました。世界各地のGIAキャンパスで2017年のジュエリーデザインコースを修了した学生にこのコンテストの参加資格が与えられました。受賞者は同窓会パーティーで発表されました。

Tucson Gem and Mineral Show(ツーソン宝石鉱物ショー)

GIA博物館では、リディコータイトトルマリンの比類ない色と複雑なゾーニングを観察することができました。リディコータイトは、1977年に新たな鉱物種として認定され、当時GIAの社長であったRichard T. Liddicoat(1918–2001年)がもたらした宝石学の知識および専門性に敬意を表してその名称が命​​名されました。

Richard T. Liddicoat宝石学図書館情報センターは、希少本や鉱物標本を通して結晶学の歴史を学べる展示品を紹介しました。

Amanda J. LukeはGIAのシニアコミュニケーションマネージャーです。彼女は現在GIA Insider(GIA インサイダー)とAlum Connect(同窓生コネクション)の編集者であり、The Loupe(ルーペ誌)の元編集者でもあります。