デビアスはホリデーについて楽観的;カラー宝石がオークション記録更新
11月 17, 2014
米国の宝飾品メーカーと小売店はまだ慎重で、格下品質のダイヤモンドを選択しています。そうすることでデビアスが格上のカラー商品(今年人気のタイプではない)を少し割引できるようにしました。
しかしながらダイヤモンドメーカーは、軽減する兆しのない大きな問題に取り組んでいます:信用枠の収縮、デビアスサイト購買の収支がぎりぎりになる程度の研磨済みダイヤモンドの価格低下、販売量を超える生産によって増え続ける過去数年間の在庫。
12月8日~12日のサイトは極めて小規模であるのが通例ですが、クライアントはその一年間に断ったサイト商品を購入する責任があるため、大きく膨れ上がることもあります(ある推計によると約5000万ドル)。
デビアスは、今秋のホリデーシーズンの販売促進を行うために、1億ドル(約114億円)を投じてダイヤモンドジュエリーブランドのForevermark(フォーエバーマーク)を米国で広告しました。
オークション:宝石市場で盛況を維持しているものに、オークションで販売される最高級品があります。 クリスティーズとサザビーズの両社は販売記録をもう一度達成しました。今シーズンは、カラーストーンが買い手のほとんどの注目を集めました。
11月11日に開催されたクリスティーズのジュネーブオークションは、単一の販売における最高総売上高記録の1.5億ドル(約175億円)を達成しました。これには350万ドル以上の販売となったロットが10個含まれています。 また、ロットの半数以上が予測販売額を超えました。
ある民間バイヤーがオークションでサファイアを史上最高価格で購入しました。392.52カラット(ct)の「Belle of Asia(アジアの青い美人)」は、当初の見積もりの2倍以上に相当する1730万ドル(約20億円)でした。 そのクッションシェイプの宝石は、1926年にセイロン(現スリランカ)で発見され、ダイヤモンドのネックレスにセットされています。
ロンドンの宝石商Laurence Graffは、6.95 ctのペアシェイプ・ファンシービビッドブルーダイヤモンドと6.79ctのペアシェイプ・ファンシービビッドピンクダイヤモンドが特徴のブルガリ製イヤリングに1580万ドル(約18億円)を支払いました。 そのダイヤモンドはGIAがグレーディングしたものです。
ある匿名バイヤーが、カルティエ製23.66ctオーバルシェイプ・ビルマルビーのリングをおよそ600万ドル(約7億円) - カラットあたり25万4000ドル(約2900万円)で購入しました。また、中東のディーラーが、元々Baroness Edouard de Rothchildが所有していた天然真珠とダイヤモンドのネックレスを510万ドルで購入しました。 別のディーラーは、ダイヤモンドのネックレスにセットされたGIAグレーディングのペアシェイプ、Dカラー、フローレスの20.2ctのダイヤモンドを565万ドルで購入しました。
また、フランス皇后ユージニーがかつて所有していたダイヤモンドのブローチは、匿名バイヤーが230万ドルで購入しました。 そのブローチは、1855年にBapst Jewellers(バプスト宝飾店)が製造し、ニューヨーク・メトロポリタン・オペラが所有していました。
二日後、サザビーズの売り上げは9530万ドル(約111億円))になりました。最高のロットは8.62ctのクッションカットのビルマルビーで、もう少しで1カラットあたり100万ドルを破る最初のカラー宝石になるところでした。 そのルビーは862万ドル(1カラットあたり997.727ドル)でグラフに販売されました。その購入額は、総額と1カラットあたりの価格の両方で最高となりました。 グラフは、以前にもその石を所有していたことがありました。2005年のオークションでそれを購入していたのです。
そのルビーがオークションにかけられる直前には、複数の匿名バイヤーがそれぞれステップカットの27.54ctカシミールサファイアに598万ドル、20.05 ctと20.06ctのGIAグレーディングIIa型Dカラー・フローレスダイヤモンドのペアに714万ドルを支払いました。 グラフもまた320万ドル(1カラットあたり100万ドル超)で3.16ctのファンシーインテンスブルーダイヤモンドを購入しました。