香港レポート:
空は高い


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2013年9月に行われた毎年恒例の香港宝石ジュエリーフェアは、世界で最大規模の宝石の見本市。 写真提供:Russell Shor
2013年9月の香港ショーでのビジネスは、出席者がまばらであったにもかかわらず、世界中のダイヤモンドおよび宝飾品製造業者を活気づけるのに役に立ちました。

世界最大の宝飾品見本市での出展者は、中国経済の低迷とインド、日本、マレーシアなどアジアの主要国の通貨の下落のため、ショーの結果が非常に悪くなると心配していました。 さらに悪いことに、多くのダイヤモンド製造業者は、流動性危機に直面したインドのダイヤモンド商人が迅速に現金を調達するために、大幅な値引きをするのではないかと恐れていました。

取引の際では、出展者が比較的価格を守り、在庫が不足していたアジアの小売業者が在庫を補充するためにショーに来ました。 しかし、業者は概して購入に慎重でした。 小売業者は、10月のゴールデンウィークの休日と1月31日から始まる旧正月に必要以上の投機的な購入をしませんでした。

ダイヤモンドの需要は、0.25カラットから0.75カラットまでの商業用に適した品質の商品および2カラットから3カラットまでのより良い品質の石が中心となっていました。 小売業者は懸命に価格を引き下げようとしていましたが、在庫が必要だったので最終的には取引を成立させました。

ダイヤモンドの製造業者は、対処する余地がほとんどなかったので、今年のショーでは価格交渉が殆どなかったと報告しました。

「依然として原石の価格が高いなか、マージンが極端に小さくなっているので、価格をはるかに下げることができませんでした」と、一般的にショーの結果に満足していた某大手製造業者は語りました。

買い手も出展者も同様に、非公開のメレーサイズのCVD合成ダイヤモンドが市場に参入するという絶えない噂を心配していました。 このレポートのためにインタビューをした中では、そのような懸念がショーでの購買を控えると述べた人は誰もいませんでしたが、出展者は将来もしくは小さなダイヤモンドをテストするための格安な手段があるまで価格が下がる可能性があると心配していました。

エメラルドのディーラーは、最高の商品の価格が高くなったのにもかかわらず、需要が昨年と比較して上昇したと報告していました。 同時に、今年は特にディーラーが微色の素材を大量に展示していたため、未処理および加熱のみの両方のブルーサファイアの価格が非常に高くなったことが、タンザナイトの需要をかき立てるのに役立ちました。

モザンビークからの生産物が大々的に市場に参入したので、例年よりもさらに多くのルビーがありました。 市場ではモザンビークを高品質の製造元として認識しているため、価格は供給増加にもかかわらず上昇していたと、ディーラーは説明していました。 

今年、中国の税関がミャンマーからの原石を押収したため、ジェード市場は厳しい状況が続きました。 このため、ミャンマー政府は主要なオークションをいくつかキャンセルすることになりました。

真珠のディーラーは、すべての価格帯で需要が改善し、最高品質以外のものすべてにおいて数年間着実に価格が減少した後は価格が安定した、と報告しました。

受賞歴のある業界ジャーナリストのRussell ShorはGIAのシニア業界アナリストです。 JCKでの長年のシニアエディターであり、1993年に出版された本『Connections: A History of the Diamond Trade and Its People(ダイヤモンド取引の歴史と人々との繋がり)』(を執筆しました。