フィールドレポート

ブラジルのミナスジェライス州でのダイヤモンド採鉱

Andy Lucas、GIA
7月 2, 2013
これらのダイヤモンドはブラジルのミナスジェライス州Abaeté川地域から採掘された。 写真 Andy Lucas, © GIA
ブラジルのダイヤモンドは、1725年頃、ミナスジェライス州のRio Jequitinhonha(リオ·ジェキティニョニャ川)の土手沿いで、金鉱山労働者によって発見されました。 インドの有名なゴルコンダの鉱床がほとんど掘り尽くされており、南アフリカの鉱山が発見される前だったので、百年以上もの間、この国は、世界で最も重要なダイヤモンドの原産国でした。

他の国の産出によってほとんど影が薄くなりましたが、ブラジルのダイヤモンド採掘は、今日も続いています。 しかし、まばらな産出ではあるものの、重要な石はブラジルから出続けています。 この国は長い間、私を魅了してきました。 その地にあるカラーストーンの鉱床へのたびたびの訪問に続き、2012年8月、私はミナスジェライス(ポルトガル語で「一般的な鉱山」)へ旅立ちました。私がその地を見て、ブラジルのダイヤモンド採掘の将来は有望の様だ、と確信しました。

ブラジルには、漂砂鉱床がいくつかあり、そこではダイヤモンドが川の土手にある砂や小石の中から採掘されます。 大規模な露天掘りや地下採鉱を保証する可能性のある、重要なダイヤモンドパイプも潜在しています。 ダイヤモンドはマトグロッソ・ド・スル州、バイーア州、ロンドニア州をはじめとするいくつかのブラジルの州で採掘されています。 私は、金やカラーストーンのほか、他の商業用鉱物でも有名なミナスジェライス州の漂砂ダイヤモンド鉱山を訪問しました。 GAR Minerals(GARミネラルズ)所有のその鉱山は、ダイヤモンドを産出するAbaeté川とTrês Mariasの町の近くにあります。 GAR Mineralsは、Abaeté川沿いに6ヶ所、その他同じミナスジェライス州でSanto Ignacio River(サントイグナシオ川)沿いのCoromandel(コロマンデル)の町の近くに6ヶ所の所有地があります。 各所有地は、約2ヘクタール( ほぼ5エーカー)そしてダイヤモンド探査のライセンスを取得しています。

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コロマンデルでは大きな石が採掘され、ブラウンあるいはカラーレスからニアカラレスで高いクラリティを持つことで知られています。 ブラウンの石は、高圧高温(HPHT)処理により無色にすることができます。 Abaeté川沿いのGARの鉱山では、ほとんどが小さなダイヤモンドですが、大きくて最高品質のピンクの石をいくつか産出したことがあります。

GARがコロマンデルで採掘された石の中で注目されるものは263ctの原石で、2個のHカラー、70ctのペアシェイプにカットされました。 コロマンデルではまた、140ctの原石も採掘され、高クラリティの10ctのEカラーと56ctのHカラーのダイヤモンドにカットされました。 Abaeté川はピンクダイヤモンドの産地としてよく知られていますが、コロマンデルでも21ctのファンシー・インテンス・ピンクのカラーダイヤモンド原石を含むいくつかの石が見つかっています。

GARはAbaeté川において26ctの結晶を採掘し、それは12.60ctのファンシーインテンスパープリッシュピンククッションシェイプを生み出しました。 同社はまた、のちに4.24ctのビビッドピンクにカットされた、7ctのダイヤモンド原石も見つけました。 これらの鉱山が産出した無色の石は、10ct以下です。 Abaeté川は、過去50年間に、最も重要なピンク〜レッドのダイヤモンドのいくつかを市場に出してきたと考えられています。

川の全長、GAR Mineralsの所有する約40キロには、かなりのダイヤモンドが潜在しています。 GARは、4代目続く家族経営の会社です。 同社関係者は、彼らのAbaeté川の産出が少なくとも、もう2世代は継続することを期待しています。

私は、この家族所有の農場の中にある、Abaeté近くのGAR鉱山を訪問しました。 Três Mariasの町からそこへ行くには、未舗装の道路を走行した後、揺れる吊り橋を歩いて渡る必要がありました。 他のGARの所有地と同様に、ダイヤモンドを含む砂利からなる漂砂鉱床です。 ここでは小規模の露天掘りが行われており、掘削機で岩盤まで砂利を取りトラックに載せ、詳細な検査が行われます。 ダイヤモンドは砂利の中で他の石より比重が高いため、窪みがあればダイヤモンドが集中している可能性があります。 ある区域が岩盤まで採掘されると、川床に沿って漂砂砂礫の採掘作業が続けられます。

そしてトラックで砂利を、ダイヤモンドを選鉱(または洗浄)する工場へ運びます。そこではダイヤモンドは、よく表土とよばれる砂利や他の鉱物から分離されます。 選鉱工場では、自動システムに砂利を注ぐフィーダが使われています。 そこでは、分離前に放水で洗浄します。 その後、振動ふるいにかけて大きな石を除去し、放水路で残りの砂利を、手作業で洗浄する作業者に送ります。そこではソーティング作業者はふるいにかけて、時折見つかるダイヤモンドを探します。

露天掘りによる採掘区域の損害を回復させるため、GARは、環境影響調査によって定められたガイドラインに従って穴を埋める公式のプランを実施しています。

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