記者発表

Gems & Gemology(宝石と宝石学)2018年冬号で輝きを放つピンクダイヤモンド


黒い背景の前に置かれた、2つの無色のダイヤモンドが両側にセットされたピンクダイヤモンドのリング。
Gems & Gemology(宝石と宝石学)2018年冬号の表紙を飾る18.96カラットのWinston Pink Legacy(ウィンストン・ピンク・レガシー)。エメラルドカットのこのファンシービビッドピンクダイヤモンドは、先日のオークションにて5000万ドル(約57億円)を超える価格で落札された。ウィンストン・ピンク・レガシーの提供:Harry Winston(ハリー・ウィンストン社)©2018 Christie’s Images Limited(クリスティーズ・イメージズ社)。

付録:天然、合成、および処理されたダイヤモンドのインクルージョンに関するチャート

カリフォルニア州カールスバッド – 2019年2月5日 – GIAの季刊専門誌、Gems & Gemology(宝石と宝石学、G&G)の2018年冬号は、カラーダイヤモンド、ロシアの文化的名所、コランダム、真珠、ラボで製造されたダイヤモンドに関する新しい発見を報告し、宝石の美しさと科学を共に紹介します。G&Gの2018年冬号は、定期購読およびGIAストアで印刷版をご購入いただけます。また、GIA.eduでは無料でデジタル版をご覧いただけます。
 
本号のメイン記事『天然色のピンク、パープル、レッド、ブラウンのダイヤモンド: 多様な色が織り成す世界』は、天然色のダイヤモンドにおける現在の科学を紹介します。GIAの研究員、Sally Eaton-Magaña、Troy Ardon、Karen Smit、Christopher Breeding、James Shigleyが、GIAによって分析された9万以上のピンクからレッドのダイヤモンドで発見された前代未聞の宝石学的および分光学的な特徴を発表します。
 
GIAでシニア業界アナリストを務めるRussell Shorは、『「琥珀の間」の歴史および復元』でこのロシアの名所について年代順に報告します。18世紀に建設されたこの文化的宝庫を復元する過程に関して直接入手した情報を学んでいただけます。 
 
次の記事『宝石「ダイアスポア」の色の起源: コランダムとの相関性』では、微量元素化学を用いて分析した結果を報告します。4番目の記事『ベトナム北部のTan Huong-Truc Lau(タンフン チュック ラウ)地域から産出されたスピネルコロナを有するコランダム』は、スピネルのリムの成因について解説します。
 
次の記事は、GIAのNanthaporn Nilpetploy、Kwanreun Lawanwong、Promlikit Kessrapongによる『ミドリアオリから採取されたと報告されているピピ真珠の宝石学的な特徴』です。この研究では、内部構造を詳述し、関連する母貝種の真珠からこれらの真珠を区別する方法を識別します。
 
G&Gの最終記事では、GIAのNathan Renfro, John Koivula, Jonathan Muyal, Shane McClure, Kevin Schumacher, James Shigleyが、ダイヤモンドのインクルージョンについて簡単な要約を紹介し、折り畳み式の掛図が付録として提供されています。インクルージョンチャートは、天然、合成、および処理されたダイヤモンドの内部特徴のビジュアルガイドを紹介します。
 
本号の最後には、毎号恒例のセクションが掲載されています。「ラボノート」は、母貝に付着した3つの淡水ブリスターパール、デビアスのラボで製造されたダイヤモンド、Lightbox(ライトボックス)、非常に珍しいモンタナ産ルビーに関する分析を報告しています。G&Gの新しいセクション「地球深部からのダイヤモンド」では、地球の深部でダイヤモンドがどのように形成されるかに関する検査について報告します。「ミクロの世界」は、宝石素材で観察される内部の様々な特徴を紹介し、ジェムニュース インターナショナルは、高圧高温処理が行われたサファイア、コーティングが施されたモアッサナイト原石およびファセットカットされた合成モアッサナイト、世界各地で行われた宝石学に関する会議について報告します。
 
本号および1934年以降に出版されたG&Gの全号は、全記事、ラボノート、フォトギャラリー、特別なビデオ映像も含めて、GIAのウェブサイトhttps://www.gia.edu/gems-gemologyにて無料でご覧いただけます。

その他の研究記事は、http://www.gia.edu/gia-news-researchでお読みいただけます。

印刷版の購読およびバックナンバーのコピーに関しては、http://store.gia.eduをご覧ください。


GIAについて

1931年設立の独立非営利組織であるGIA(Gemological Institute of America)は、宝石学における世界有数の権威として認められています。1950年代初頭、GIAはカラー、クラリティ、カット、カラット重量で有名な 4C を考案しました。さらに1953年にはインターナショナルダイヤモンドグレーディングシステム™を開発し、これは現在世界中のほぼすべての宝石専門家や宝石商により認識されています。
 
研究、教育、宝石学ラボサービスおよび機器の開発を通じて、当機関は、最高基準の完全性、研究活動、科学知識、プロフェッショナリズムを維持することにより宝石・宝飾品に対する公共の信頼を確保することに専念しています。